11月13日(水)、2学期3回目の子育てカフェを開きました。
(シーズン2-②「今のわたし、まるごとOK!」の様子はこちら)
今回のテーマは「子どもの可能性を大きくひらくコツ」。
メインファシリはこどもの森スタッフのあゆです。
子どもは可能性のタネ。
それを大きく育てるために、おとなはどう関わればいいと思いますか?
それはズバリ!
「子どもの好きなことを 好きなだけさせること」
これに尽きます!
なーんだ、簡単~
でも、それって本当に大丈夫?
好きなことばかりしていたら勉強ができなくなったり、わがままになったりするのではないか・・・
そんな不安がよぎる人も多いでしょう。
そこで今回は、子どもの可能性を開くコツが「好きなことを好きなだけさせること」なのか、
その理由を2つ、お伝えしました。
理由①「人はみな、でこぼこがある」
人はみんなそれぞれ得意なことや好きなこと、苦手なことやきらいなことがありますね。
そんなふうにでこぼこがあるものなのです。
そのでこぼこの、でっぱった部分、つまり得意なことや好きなことをどんどん伸ばすことが
子どもの可能性を開くことになります。
好きなことはほっておいても喜んで取り組みますよね。
また、発達凸凹のある人は特に、その人の得意なことを伸ばすとすごいことになります。
例えば、坂本龍馬、エジソン、アインシュタイン。
スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、そして最近ではグレタ・トゥンベリさん。
世界を変えるほどの能力を発揮しているのです。
理由②「好き、楽しい はとてもいい状態」
何かに没頭している時(フロー状態)に、能力が開かれます。
フロー理論は、チクセント・ミハイが提唱する理論です。
その人の得意分野で難易度の高いものに取り組むときに、フロー状態に入りやすくなります。
例えば、アスリートや芸術家、研究者などがそうですね。
子どもが好きなことに没頭していたら、じゃませず見守っていきましょう。
実は「自己肯定感」と「好きなことをすること」はとても深い関係性があります。
好きなことをして、それが認められると、自己肯定感はアップします。
そして自己肯定感が上がると、自分の好きなことがどんどん見えてきます。
興味関心が広がり、それに楽しみながら取り組んでいくことで、子どもの自己肯定感は育まれます。
そんな好循環が生まれるとすてきですね。
さて、次に
子どもの可能性を大きくひらくためのおとなの関わり方を2つ、お伝えしました。
関わり方①「好きなことが存分にできる環境を整える」
子どもが好きなことをとことんやれるような環境を整えてあげましょう。
そこには
・空間
・サポートの仕方
の2つの要素があります。
こどもの森では「プロジェクト」という学習があります。
子どもたちは自分のやりたいことを自分で計画を立て、思う存分取り組みます。
部屋には画用紙や絵の具、粘土、ビーズ、布、トレイや牛乳パックなどの廃材、板、釘などなど、
たくさんの材料が置いてあり、子どもたちは自由に選んで作品を作ることができます。
スタッフは子どもの学習に対して、3つのスタンスを意識しています。
1、子どもの前に立つ・・・作り方を伝えるときなど
2、子どもの横に立つ・・・子どもが困っているときに手助けしたり、一緒に悩んだりする
3、子どもの後ろに立つ・・・子どもの探究する姿を見守る
このように、おとなのサポートの仕方もとても重要です。
関わり方②「自分は共同体(学校、家庭)の一員であるという感覚を育むこと」
こどもの森が取り入れているフレネ教育では、次のような言葉があります。
「子どもは、自分が役に立ち、自分に役立ってくれる理性的共同体の内部で、自己の人格を最大限に発展させる」
自分は学校(家庭)の大切な一員だ。
そんな感覚を持っていることが、こどもの能力を高めていくというのです。
こどもの森では何かを始める時や、問題が起きた時など、
いつでも話し合いをして進めたり、解決したりします。
その過程では何かしら、自分のできることで役割を担います。
それが子どもの可能性を開いていくのです。
子育てカフェ後半は、
こうした話を受けて、家庭でできることをグループごとに話し合ってもらいました。
いろんな案や、すでに取り組まれていることなどがたくさん出てきました。
まずは環境編。
・子どもが自由に使っていいい空間がある
・子ども用キッチンセットを用意する
・壁や床に紙を貼り、自由にお絵かきできる
・廃材を取っておく
・週1回、子どもの自由な日を作る
・やりたいことにNOを言わない などなど。
そして、共同体感覚編。
・「家族はチーム」と伝える
・デザート担当に任命
・食洗器やルンバのスイッチを入れる仕事を子どもに
・家族みんなでごはんを食べる
・期待しすぎない
・「助かるわー」と声をかける
・家族でおそろいのTシャツを着る などなど
おもしろそうなものもありますね。
ぜひ、ご家庭で試してみてくださいね!
さて、最後に今日の気づきや感想を書いていただき、
いつものようにサークルになってシェアしていただきました。
以下、参加者のみなさんの感想です。
・周りが習い事をさせている中で、どうしたらいいか悩んでいたが、子どもがやりたいことをさせるのが一番いいんだなと思いました。
・「家族でチームになって」というふうに子育てのことを考えたことがなかった。どんなチームを作っていけばいいかなと思いました。
・手伝い過ぎないことが大切。
・自分はついつい前に立ちたがるのだけど、これから立ち位置を変えてみようと思いました。
・家庭が一番小さな共同体。子どもの小さな芽をつまないようにしたい。
・凸の部分をどうやって伸ばしていこうかなと思いました。
・子どもを丸くしなきゃと思っていたことに気づきました。家族の中で凸凹を補い合っていければいいんだなと思いました。
ファシリテーターの鹿毛さんより。
①あるべき論を頭に思い浮かべるより、お子さんをかわいいなあと思って関わること。
②やりたいことを没頭してやるということと、共同体であることは別の話で、それをバランスよく身に着けること。
この両方を子どもが身に着けると、高い次元から自分を観察できるようになる。
そうすると、人間として非常に良い方向に育っていきます。
たづこさんもありがとうございました!
(A.M)
〈子育てカフェ、今後の予定〉
第4回 12月11日(水) 「わたしの未来を描こう!」
*いずれも10時から12時
*日時は都合により変更になる場合があります
参加費:2000円(お茶付き)
定員:20名
*保育はありません。ご相談ください
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