絵をかく、学習をする、話し合いの記録、マンガを書く、ぬりえをする、写し絵をする…
こどもの森の低学年でも、普段から「紙」には大変お世話になりっぱなしです。
今回はそんな頼もしいパートナーである「紙」について、
●木から紙グループ
●びっくりペーパーグループ
●紙コレクショングループ
3つのグループに分かれて 活動してきました。
グループ分けまでの様子はこちら
何よりはじめに、木を集めなきゃ!
「まずは何する?」
「木から紙をつくってみたい!」
この気もちで集まったメンバー
相談開始まもなくして
「やっぱり木がないと始まらないやん!まず、木を拾おう~!」
「早く行こう~!」
とにもかくにも、まずは材料の確保!
ということで、作戦会議もそこそこに、千里北公園に枝を拾いにいきました!
「木の種類は?」
「なんでもいいんじゃない?」
「でも、どうやら柔らかい方がいいらしい(Youtube情報)から、ちょっと腐りかけてるやつとかがいいかな。」
次の時間には、拾ってきた小枝を小刀でひたすら削りました。
「これめっちゃ大変やん!」
「うわ、虫が出てきた~」「ぎゃー!」「見せて見せて!」(このくだりは数回)
「昔の人、これ、どうやって削ったんかな? とがった石とかかな~?」
「そもそも何で木を削って紙にしようと思ったのかなあ」
「手が痛い!」
「こんな大変な作業、どうやってやってたんだろう」
「紙1枚の大事さがわかるよね~」
などなど、削りながら会話もふくらみます。
削った木を、漂白剤につけてしばらく置きます。
次に、薬をよく洗って、ボロボロになった木くずをミキサーにかけると、どろどろのパルプになりました!
いよいよ!紙すきしていきます!
水を切るために用意したタオルの繊維に、木の繊維が引っかかってうまく成型できません…。
そんなこんなで、初めての紙は、破れてしまったし、繊維がすごく残ってる感じ。。
もちろん、もう一度やってみます!
今度は、水に対してパルプが少なすぎて、見事に失敗…。。
失敗が続くし、作業も片付けも大変だし、だんだんとメンバーのテンションが下がっていきます。
だんだんと残り時間も少なくなっている中、3度目の挑戦です。
今度は木工室の作品作りから出た木くずを集めて仕込んでいた材料をつかいます。
これまでの反省を生かして、タオルの上ではなくてクッキングシートの上で乾かすことに。
「すごい!最後の最後に成功した!」
「奇跡!」
この時点で歓声があがり、落ちていた気持ちもまた盛り上がりました。
乾かして、完成~!きれい!すべすべ!
そのあとは発表に向けて、学習をまとめたり深めたりしていきます。
発表する前に、歴史のことが気になったSちゃんは、本を使って紙の歴史を調べ、すばやく台本にまとめました。
紙がなかったときは、石とか、金属とか、動物の皮とかにも文字が書かれていたんだということもわかったので、クイズにしてまとめました。
途中「今の紙って、つるつるで薄くて、すごいよね~。」という話になり
スタッフが「昔の人に、みんなが使ってるノート渡したら、大喜びするんじゃない?」と投げかけると
「すんごいお宝だっていって、王様にささげられるかもよ~!」
「めっちゃ高級品になるんちゃう!?」
と盛り上がり、それから小さな劇にして発表の中にも入ることになりました。
発表ギリギリでしたが、またまたスタッフは聞きたくなりました。
「ねえねえ、昔の人って、一生懸命紙をつくって、そんなにしてまで何を書きたかったんだろうねえ?」と問いかけてみました。
すると、こんなにいろいろな意見が(写真)✨
最初に上がった意見は「ラブレター」だったのがとても面白かったです。(あながち間違ってないのかもしれないですね。)
木から紙をつくった過程、紙の歴史、ミニコント、クイズ、個人の感想など、盛りだくさんの内容でしたが、台本づくり、役割分担、練習、手直し、スライドはスタッフに発注、、と3年生中心に自分たちの手で形にしていったチームの人たち。
その段取りのすごさ、そして対話的な進め方に、低学年とは思えない…とおどろいたスタッフでした。
発表もすこーし緊張していたけれど、とても立派に終えることができました。
木から紙チーム、楽しかったです!