【低学年テーマ】「紙コレクション」グループ


低学年の3学期のテーマは「紙」。最初の方はクラス全員で紙の国への旅を始めました!

その後は3つのグループ(「木から紙を作る」「びっくりペーパー」「紙コレクション」)に分かれました。ここでは「紙コレクション」グループの活動について振り返ります!

紙コレクションスタート


まず、なんで紙コレに入ったのかを1人ずつ話しました。


その後、このグループでやりたいことを出しました。
それぞれやりたいことが明確だったため、すんなり決まっていきました。
・紙を触ったり、比べたりをしたい
・紙ひこうきの実験をしたい
・紙マークのことが気になっていて、それを探しに行きたい
・紙の標本をつくりたいのと和紙を調べたい
ということが出ました。
意見が出なかった人にできた計画を見せてこれで良いか確認すると「うん」とうなづきました。
学校や家で見つけた紙、紙マーク探し、紙ひこうき実験などで出てきた紙をどんどん標本にしていく計画になりました。
標本は、⑴太さ⑵かたさ⑶触り心地⑷和紙の種類⑸珍しい紙、紙マークをまとめていくことになりました。

最後の15分ほどで、学校内の紙探し。
ホール2から紙だと思われるものをたくさん集めて、紙かどうか分類していきました。
「これ(オーガンジー)は紙やんなー?」と確認していきます。

「紙トレーって言うやん」
「でもみて!プラって書いてある!」

「色鉛筆は紙。周りの色のところが紙だと思う」
「これは紙じゃないんじゃない?一応保留にしておこうか」

「これはどうだろう?」
「こっちは布っぽいけど、裏は紙っぽい」

「紙ねんど持ってきた」
「紙ねんどは紙?」

↑紙だと思われるものたち
紙かもしれない保留のものたち

実際のものを触りながら、いろんな疑問が生まれた感じです。

最後は片付け。自然と中心になって動いたり指示を出す人とそれを聞いて動く人に分かれて片付けができました。

家から持ってきた紙しらべ

家から持ってきた紙しらべ。紙か、紙かもしれないか、紙じゃないに分けました。和紙みたいなものを持ってきた人がいました。お家の人から「ふつうの紙」と聞いて持ってきたけど、「なにか入っているみたい」と言っていました。
緑色の薄い紙、と竹でできたというカレンダーの紙を持ってきた。薄い緑色の紙は紙かどうか意見は半々という結果に。

ひよこまめのパックを持ってきた人がいました。
「これは牛乳パックと同じやろ」と言った人がいたけど、中の銀のところは何?と聞くと、「アルミじゃない?」という声。

紙コップと、めんぼうと付箋とマスキングテープを持ってきた人も。付箋とマスキングテープはすぐ紙認定となったが、めんぼうはいろんな意見が出ました。
「持つところは紙なんじゃない?」
「でもめっちゃ硬いよ。プラスチックっていうことはない?」
「紙コップとふちも硬いからこれも紙なんじゃない?」
という一言で紙ということになりました。
ただ、「ふわふわのところわさってみたら、綿みたいやねん。触ってたらめっちゃ出てきたことある」と言う人もいて、「濡らしてみたらわかるかも」と言いました。
最終、ふわふわのところは紙は綿かわからないということになりました。
紙コップは「なかはツルツルで外はざらざら」というのを発見した人がいました。「なんでだと思う?」と聞くと、「飲み物入れるからじゃない?」という答え。
「牛乳パックみたいにフィルム貼っているのかな?」と聞くと、「でもろうそく作った時、めっちゃこぼれたで。だから貼ってないと思う」と言う人がいました。

標本づくりイメージ確認

その後は集めた紙を見せる標本づくりをどうするかを話し合いました。


図鑑派と箱派の人がいて、それぞれの良さや気になるところを出し合いました。もともと標本という言葉を出した人は箱の形でつくりたいということでした。他には、標本だけど、図鑑のような本をつくるのをイメージしていた人たちも。
それぞれ、発表のことをイメージしながら、どのようにするのが良いか話し合いました。出てきた意見はホワイトボード右に書いてあるものです。
箱派の人たちは、図鑑だと一度に全体が見えないから全体が見えるように箱にしたいということでした。図鑑派の人たちは、情報を載せやすいのは、本ということでした。
そして、情報を載せるかつ、全体が見えるものということで、スタッフから模造紙を提案しました。それでも箱の方が良いという人がいたので、理由を聞いたり、気になるところをどう解決するかを聞いたりした上で、箱、本、模造紙の3つで反対に手を挙げてもらうと、模造紙は反対がいなかったので、模造紙にすることになりました。

次回の紙マーク探しの計画

最後に、紙マーク探しの計画も立てました。
学校と近所にある関西スーパー、ココカラファインの3つで探すということになりました。

紙マーク探し

この日は紙マーク探しへ。
まずは、紙マークの意味の確認しました。聞いてみると、
子ども:「紙かどうかわかるようにする」
スタッフ:「じゃあ、なんで紙かどうかわかるようにする必要があるの?」
子ども:「ゴミを捨てるときに分けるためじゃない?」「リサイクルするんじゃない?」

学校でも古紙をリサイクルしていること、紙マークの矢印がリサイクルをイメージしていることを伝えました。また、紙マークついていても、アルミなどが混じっていてリサイクルができない場合もあることを伝えました。
その後、
⑴紙マークがついているもの
⑵意外だったもの
⑶紙マークがあまりついてないもの
を調べようということになりました。
そこで自分の消しゴムには紙マークとプラマークがあることを発見した人がいました。それを受けて他の人が
⑴紙マーク
⑵いがいだったもの
⑶プラマーク
⑷ついてないもの
でまとめたらどう?と提案してくれました。
それをまとめて
⑴紙マーク
⑵紙とプラマークがついているもの
⑶プラマークがついているもの
で分けることにしました。

まずは、ココカラファインで調査スタート。早速ダンボールマークがあることを発見。
中では、グループに別れて写真と記録係を決めて調べました。紙とプラのマークの下に台紙やカバーなどがあることも発見しその情報も記録していきました。
紙っぽくないけど紙なんだというものもありました。(バンテリン、ヘアブラシ)


ココカラファインでは、紙もプラマークもどちらもよくりました。ダンボールマークもあるんだということが話題になりながら移動し、関西スーパーに行きました。

関西スーパーでは、1つグループがおかしを中心に、もう1つのグループが調味料などを中心に調べました。調べる中で、「ミックスパッケージ」という紙とプラが混ざっているものや、アルミマーク、ペットボトルマーク、紙トレーマーク、JASマークを発見。いろんなものがリサイクルできることがわかりました。
「紙トレーがあるのか?」ということが気になっていた人たちがいました。魚、お肉、和菓子と紙トレーを探すものの結局見つかりませんでした。最後に、副店長の吉田さんに話を聞くと、ここではビニール袋かプラトレーしか使っていないということ。プラトレーは洗ったらリサイクルできるが、紙は汚れてしまうとリサイクルができなくなって捨ててしまうしかないからだとのこと。
それを聞いて「へー。そうなんや〜」と納得した表情でした。
最後に、外にあるリサイクルボックスを見ながら帰りました。
帰りながら聞いた感想は
・紙だとリサイクルできないにびっくりした
・いろんなリサイクルマークがあった
・食品が特にいろいろ紙やプラを使っていた
・プラが多いなと思った
・ヘアブラシに紙が入っているのに驚いた
などがありました。

紙マーク振り返り&紙ひこうき実験計画


まず、紙マーク振り返りからスタート。
いろんなマークがあったことと、紙トレーはよごれたらリサイクルできないからプラトレーを使っているというのを言っていた人はいましたが、他の人たちはとくに発言がない結果になりました。
なんのために紙マークを探していたのかという意識は強くなくて、いろんなマークを発見できたことがうれしかったようでした。

前回紙を持ってき忘れていた人が、見せたいということだったので、見ることになりました。
その前に、「そういえば前持ってきていた和紙は、多分「ガラス繊維入り和紙」だと思う」と、和紙の本を持ってきて説明してくれた人がいました。理由は、キラキラが入っているからだということ。ランプシェードに使うみたいだと書いてありました。

持ってきていた紙は、
⑴懐紙というお菓子をいただくときの和紙
⑵染めた和紙
でした。お母さんからもらってきたということで見せてくれた。本人は懐紙という名前は知らなかったが、お茶のときにお菓子をのせる紙だと教えてくれました。ただ、和紙かどうかはわからないとは説明していて、表裏の触り心地が違うと話してくれた人がいました。染めた和紙は他のスタッフがもらった和紙だと言っていたと説明しました。

和紙への関心が高そうな人が何人かいました。

次に、紙ひこうき実験の計画を立てることに。知りたいこととしては、「どの紙がよくとぶのか?」重さや軽さの影響やどの紙がおりやすいのかということも知りたいということでした。
そのあとに、「実験するなら、折り方はいっしょにした方が良いと思う。」と言ってくれた人がいました。そこから、実験のポイントとして、おさえるところを決めることになりました。他にも大きさのことを言ってくれたり、同じ人が飛ばした方が良いということを言ってくれた人がいました。
使う紙については、どの紙が良いか話し合ったが、なかなか決まりませんでした。ダンボールと牛乳パックを消すかどうかなどいろんな意見が分かれて、1人1つやりたいものを選ぶことになりました。
話し合い中、早速表をつくってくれていた人がいました。

実験をしようとしたら、「大きさはどれに合わせるか?」ということで話し合いになりました。紙ひこうきと言ったら普通は、折り紙サイズだから折り紙サイズが良いと言う人と、紙ひこうきをつくるなら飛ぶものがつくりたいから牛乳パックくらいの大きなものでつくりたいという意見も。しかし、その場合、「和紙はどうするのか?」という話になりました。持ってきてくれた和紙は、折り紙サイズより小さかったからです。かわりに持ってきた模造紙の和紙っぽいものはあったけど「和紙確定じゃないなら、発表のときにやりにくいから使いたくない」という反対意見が。そこで話し合いが行き詰まってしまい、気づいたら残り時間はあと20分。
今日実験するのは、難しいだろうということで、いろいろ話し、スタッフの提案で折り紙サイズと牛乳パックサイズどちらもつくることと、大きな和紙を家から持ってくるということになりました。
最後に、折り方を確認。「あれ?紙飛行機どうやってつくるんだっけ?」という感じの人もいましたが、何人かが同じ形のものをつくり、その形で次回実験してみるということに。
予定通りには、決まらなかったけど、最終なんとか折り合いをつけることができました。

紙ひこうきじっけん

前回決めたことを確認して、まずは、紙のサイズを合わせるところから。折り紙サイズのものと、牛乳パックサイズのものの2種類を作って、実験することが決まっていたため、それに合わせて担当の紙を切っていきました。前回お休みだった人が新しく新聞紙を担当し、折り紙を担当すること人も決まりました。

2つのサイズに切り終えると、次は折り方を教えてくれる人たちが前に出てきて、みんなに折り方を説明してくれました。ハヤブサと言って、よく飛ぶ折り方でした。「まずは、半分におります〜みんなできたー?」と全体を確認しながら進めてくれた人がいました。

それぞれ自分の担当の紙を折っていきます。
牛乳パックを折っていると「牛乳パックがこんなに固いとは思わなかった」「これ折りきれるかな?」と足なども使いながら力一杯折っていく人たちも。折り紙サイズの方は形をいじするのが難しかったため、最終的にはセロハンテープで補強することになりました。

それぞれ折りながらも、実験で使う表をつくってくれたり、それぞれ折り終わったところはホワイトボードに丸をつけたりと、進んで動いてくれていた人たちもいました。

出来上がった紙たちがこちら。
⑴コピー用紙
⑵折り紙
⑶模造紙(写真なし)
⑷画用紙
⑸牛乳パック
⑹半紙
⑺和紙
⑻新聞紙

ホールで紙飛行機の実験スタート。始まる前に、がホワイトボードに表を書くのを手伝ってくれた人たちがいました。
実験する前に気になることを確認した。
⑴記録するのは、紙飛行機が止まったところまでか地面に着いたところか?
→止まったところが良いと言った人がいたけど、地面に着いたところという意見もあって、地面についたところを測ることになりました。
⑵壁に当たって測りきれなかったらどうする?
→「壁って記録することでいいんじゃない?」という意見が
⑶投げ方はどうする?
→「最高記録を測るだけだから投げ方は自由で良いんじゃない?」という意見
みんなやりたくてうずうずしている様子だったが、最後に投げる位置を確認して、スタート。
調べる紙ひこうきを順番にみんなで投げていき、着地したところに投げた人が座り、最終的に一番遠かった人の位置を記録することに。

紙によって飛び方も違うようで、牛乳パックは「飛ばすといよりも投げるって感じ」、半紙は「ふわっと浮いて急降下する」という感想が出ました。折り紙は「いつもの感じ」。
力の入れ具合もあるみたいで、模造紙や折り紙は「力を入れすぎるととばない」という。この間も記録係に人が、みんなの感想や記録をメモしてくれました。

結果は、以下のホワイトボードに書いてあるような結果となりました。
ランキングとしては、⑴画用紙9m⑵折り紙8m20cm⑶⑷模造紙・牛乳パック6m70cm⑸和紙6m30cm⑹新聞紙5m30cm⑺コピー用紙⑻半紙3m10cmとなりました。
最後に、「どんな紙がとぶ?」と「とばない紙は?」ということを振り返りました。 みんなの中では、画用紙のようなちょっと硬くてでもやわらかさもあるようなものがよく飛ぶイメージを持ったようでした。
硬くても牛乳パックほど硬くなってしまうと、飛ばすというよりも投げる感じになってしまって、風にのらないようでした。 飛ばない紙は、半紙のように軽かったりペラペラのもののようでした。 牛乳パックサイズの実験は時間が足りずできなかったが、達成感は感じているようで、休み時間になってホールに集まってきた人たちに説明したりしていました。

発表準備

この頃にインフルエンザが流行り、お休みが多くなり5人だけで進めることになりました。紙飛行機の大きい方の実験が残っていましたが、この日のメンバーではやり方がわからないようだったので、発表準備を始めて標本づくりの方を進めることに。

紙とわかったものと、紙かどうかわからないものに分けて貼ることにしました。タイトルを書きたい人でじゃんけんして書く人を決めました。

1年生の人が文字を囲ってくれたり、「!」「?」を加えてくれたりしました。

2枚の模造紙で男女のグループに分かれて貼っていくことになりました。
特に女の子たちは「これは和紙かな?」「これは生活で使う紙かな」という分類をしながら整理して貼ってくれました。
紙かわからないものは思い思いに貼っていきました。

発表の日が近づき、実際にスタッフが作ったスライドを元に発表の内容を確認していきました。

感想を聞いてスライドに入れたり、どこで誰が話すのかを決めて流れを確認して実際に話してみました。
まだどれくらい時間がかかるかわからないので、リハで確認しつつ本番に向けて準備します。

リハーサル

いつも集まっていた音楽室で、印刷してきたスライドの紙を見ながら実際の順番で話してみることにしました。

最後に発表会場になるホールに行ってリハーサルをしますが、行く前にそれぞれ自分が読む部分に色をつけてわかりやすくしていました。
更に紙をめくるのが難しかったので、ホッチキスでとめて使いやすいようにしていました。

最後はホールで実際の流れで通してやってみました。

発表

いよいよ発表の日になりました。
順番が回ってくると、全員が前に並び、「なぜこのグループに入ったのか」の発表から始めました。
・楽しそうだったから
・紙ひこうきをやるって聞いたから
・やりたいこと(紙ひこうき)ができそうだったから
・いろんな紙の種類(しゅるい)のことを知りたかったから
・紙コレ以外が楽しそうじゃなかったから。
・紙ひこうきとかいろいろ飛ばして実験(じっけん)してみたかったから
・楽しそうだったから
・作るよりは実験とか調べたりする方がやりたかったから
・作るより、実験系をやりたかったから。紙マークを探したかったから
・とても僕に合いそうだったから
というのがぞれぞれの理由でした。

それから最初に「標本づくり」ついて伝えました。

実際に模造紙にまとめたものを掲示しながら、分担して簡単に説明しました。

それから紙マーク探しに行った時の様子と、そこでお店の人から聞いてきた話を伝えました。

紙トレーは汚れてしまうとリサイクルができないから、あえてプラスチックのトレーを使っているということを発表。

最後に紙飛行機実験の様子を伝えて、それについてのクイズをしました!

すごく盛り上がりました。
その後に実験の結果の一覧を見せながら説明しました。

まとめとして、紙コレクションに参加してみてどうだったかという感想も伝えました。

「紙トレーを使うんじゃなくてプラトレを使うんだなと思った(その理由がわかった)。紙ひこうきは、がよう紙が一番飛んでびっくりした。コピー用紙が一番だと思っていた。」

「紙マークさがしで、紙マークの他にもいろんなマークがあるなと思った。紙ひこうきで画用紙が一番飛んだのがびっくりした。」

「標本づくりは、どうやって発表するかを話し合ってみんなが納得するのが決まってよかった。紙ひこうきは意外とがよう紙が一番飛んでいて、なんでかなと思った。」

「紙マークは「こんなのがあるんだ」と思った。
紙ひこうきは意外と飛んだ。」

「紙のマークとかいっぱい知れて良かった。がんばったなーと思った。紙ひこうきは折り紙が一番だと思ったら、違うかった。」

「マーク探しは結構見つけられたし、意外とブラシとかが紙・プラだったことに気づいた。紙ひこうきは意外と大きいやつもやったらペラペラでも飛ぶんじゃないかなと思った。」

「マーク探しが楽しかった。紙ひこうきで、がよう紙が一番飛んでビックリした。」

「マーク探しをやってみて前まで紙について気にしていなかったから、こういうマークがあるのだとわかって良かった。」

「標本づくりが模造紙にまとめられてよかった。マーク探しでいろいろ知らなかったマークがあって「こういうのもあるんだな」と思った。紙ひこうきで半紙とかペラペラの紙が一番飛ばないのがわかった。」

という感想でした。

「紙」をきっかけにいろんな体験から学んだテーマ学習でした。(T.Y./J.S.)