【小学部・中学部】17回目の卒業式~等身大の子どもたちのメッセージ~


初代代表理事が卒業式に咲くのに合わせて植えた早咲きの桜。
今年はなんと1カ月も早く咲き、卒業式まで持つだろうかと気がかりでしたが
無事卒業式の日まで咲いてくれていました。

2024年3月13日。
箕面こどもの森学園の卒業式でした。

今年度は小6が6名、中3が7名、巣立ってゆきました。

 

毎年、卒業式で楽しみなのは、校長からのお祝いの言葉と、
クラス担当スタッフから卒業生へ贈る言葉、
そして卒業生ひとり一人のスピーチです。

 

記憶は場所に残る。

校長の佐野(JUN)からのお祝いの言葉。
「みなさんの表現は一つとして同じものはなく、その人だからこその特別な価値があります。
みなさんの表現は、そのままで本当にすばらしい」
「記憶が頭の中にではなく、その場所に残される、という考えがあります。
みなさんが過ごしてきた日々の記憶も、確かにここに残されています」

みんなと過ごした記憶は、ずっとこの場所に残るって、なんてすてきな考え方でしょう。
またいつか、ここで会える日を楽しみにしています。

 

子どもたちを送り出すスタッフの想い。

高学年スタッフ、ふみさんからの贈る言葉。
6年生たちとのこどもの森での思い出を綴った文章を、
ひとり一人名前を呼び掛けながら、伝えてくれました。

自分あてのメッセージを聴いているときの6年生の表情は、ちょっぴり恥ずかしそう。
これまでに見たことのない、うれしさと誇らしさに満ちた顔で、まっすぐふみさんを見つめていました。
そんな6年生の姿にグッと来てしまいました。

 

中学部スタッフ、なべちゃんからの贈る言葉。
中3のみんなとの思い出の数々を、ユーモアたっぷりに話してくれました。
なべちゃんの内側からあふれる愛が言葉に乗って、卒業生のところに注がれてゆきました。

中学生と言えば、思春期真っ只中。
時にぶつかり、悩んだこともいっぱいあったと思います。
そんな中学生の3年間の姿を見守ったなべちゃんの言葉は、とてもいきいきとしてすてきでした。

 

今の自分のありのままを語ってくれた
卒業生のみんな

卒業生からの一言。
卒業する13名からひとり一人、スピーチをしてもらいました。
毎年、この人はどんなメッセージを送ってくれるのだろうと、とても楽しみにしている時間です。

 

小6のスピーチ。
修学旅行などの楽しかった行事のことを言う人や
小1から今までのことを1年ずつ振り返り、自分の成長の過程を話してくれる人、
友だちとの人間関係に悩んだことを話す人もいました。
親への感謝を伝え、涙ぐむ姿も。

「この6年間で、自分も人も大切にするということを身に着けたと思います。
自分の気持ちを大切にしたい時は、自分の意見を伝えられるようになったし、
自分と違う他の人の意見も聞けるようになりました

 

中3のスピーチ。
卒プロ(卒業プロジェクト)や研修旅行、夏祭りなどの思い出を話す人、
人前で発表するのが苦手だったけど、緊張しながらもできるようになったと話す人、
涙声で友だちやスタッフ、親への感謝を伝える人。
そして、弱い自分と向き合い続けた日々を、力強く語ってくれた人。

「不登校になってレールから外れた感があって、人生終わりと思っていた時期もあったけど、
この学校に来ていろんな道に進もうとしている人を見て、生き方って少なくないんやって知れた」

この学校に来てゲットしたのは、真の幸せです
真の幸せとは何かというと、
どんなにつらくて黒や灰色の気持ちでも、
赤や金に代わることができるということです。」

 

「みなさんの表現は、そのままで本当にすばらしい」
校長のお祝いの言葉、そのままに、感動しっぱなしのひとときでした。

みんな、卒業おめでとう!

続けて行われた「卒業を祝う会」についてもぜひ合わせてお読みください↓

【小学部・中学部】卒業生をお祝いしたい!子どもたちがつくる卒業を祝う会

映像はこちらです↓

(A.M)