自分で決めていいんだよ~こどもの森のハッピーアドバイス➂~


6月の子育てカフェは「自分で決めていいんだよ」

自己決定が自己肯定感を育むということについて、お伝えする回となりました。

今回のメインファシリテーターはこどもの森スタッフの守安あゆみ。

今回もまたおかあさんを中心にたくさんの方が参加されました。

 

自分で決めるのが大切なのは、なぜでしょう?

 

例えば、レストラン。

決められたメニューが出てくるのは、自分に決定権がありませんよね。

お店は決められているが、メニューは選べるなら、自分にも決定権があります。

どのお店に行って、何を食べるかが選べるなら、もっと決定権があります。

 

自分で決められる時、子どもは

「何を食べようかな」とか

「今日はイタリアンの気分」とか

「今日のお財布事情も加味して…」とか

「時間がないから早く食べられるものがいいかな」とか

自分の気持ちや条件などを考え始めます。

 

自分はどうしたいのか?

自分は何が好きか?

自分はどうありたいか?

 

こうして考える力がつき、選びとる力がつくのです。

自分はどうしたいのか。

そこに焦点を当てて考え、選ぶことを続けていくと

どんどん自分軸ができてきます。

自己肯定感が育まれるのです。

 

 

反対に、決められるばかりだとどうなるでしょう。

子どもは「どうせお母さんが決めるから」「お母さんの言う通りにしてたら大丈夫」と依存的になり、

自分の頭で考えることを放棄してしまいます。

または逆に、「親に決められたくない!」と反発し、なんでもかんでも反抗してくるかもしれません。

 

親の思い通りの「いい子」は、自分で決めていないので自分軸がありません。

自分で考えられなくなり、感情がマヒしてしまい、常に親の顔色を見る。

自己肯定感がとっても低くなってしまいます。

「いい子」については次回の子育てカフェ「人生の悲劇はいい子から始まる」で詳しくお伝えしますね。

 

そういうわけですので、自分で決めるということは、子育てにおいて非常に大切なことなのです。

 

ここまでお伝えして、その後は参加者のみなさんお一人お一人に

日常の中で、子どもが自分で決めていいことを洗い出していただきました。

 

そして、洗い出しの中で感じた疑問や不安、なぜ自分で決めるのがいいのか、について

グループでじっくり話し合っていただき、全体にシェアしていただきました。

 

  

 

みなさんから出た声をまとめると・・・

 

子どもに任せることが不安になることもあるでしょう。

そこには失敗させまいという親心があるかもしれません。

でも、失敗を経験することが子どもを一回りも二回りも大きく成長させるのです。

失敗しても大丈夫。

子どもに任せることを少しずつ増やしながら、ゆったり見守って育てていきたいものですね。

 

以下、参加者のみなさんからの声です。(A.M)

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・意見の相違があった時、まずは一旦相手の話を受け止めてから話をするということが一番印象的でした。

・子どもがほんとうはどうしたいのかを聞いて、話し合っていきたいと思いました。

・子どもに、「話し合う余地があるよ」ということを常に伝えていきたいと思いました。

・夫とは子育てのことを話すことはあっても、子どもには投げかけることがなかったので、家庭での話し合いの場を設けていきたいと思いました。

・子どもが安心して自分の気持ちを言える場が家庭であれるように、自分自身も余裕をもって関わっていきたいです。

・初めて参加しました。とてもいい場でよかったです。

・子どもを信頼して、子どもから湧き上がる力を待ってみてもいいのかなと思いました。

・子どもが選んだ結果に対して「え、でも」と言うことが多かったことに気が付きました。

・親として他人からの評価を気にしてしまう自分がいて、子どもに無理にさせていました。

・本当に話し合いたい時のために、今から信頼関係を築いていきたいなと思いました。

・結局子どもは自分の思い通りにならないということを覚悟しておかなければならないなと思いました。

・「親の呪縛」を解くには、自分自身の縛られているものを少しずつ解いていくしかないなと思っています。

 

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次回は7月10日(水)10時〜12時

「人生の悲劇は『いい子』から始まる」です。

親の期待通りに生きようとする「いい子」のしんどさについて、みなさんと考えてみたいと思います。

 

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担当:佐野、藤田、守安
 
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