【高学年】修学旅行はみんなでつくる③ 資金集めをしよう!フリーマーケット編


子どもたちがつくる修学旅行。
その企画段階からの様子を、少しずつ書いています。

第1話
【高学年】修学旅行はみんなでつくる① 去年の反省を生かし、いいスタートを切った高学年でしたが・・・

第2話
【高学年】修学旅行はみんなでつくる② 目標額は25万円!子どもたちの旅の資金調達方法とは。


 

目標金額が決まったところで
いよいよフリーマーケット開催です。

今年は昨年のふりかえりを活かして、1学期のうちに場所をおさえていたので、
9月に入ってからは仕分けを数回やり、シフトを決めて、当日を迎えました。

 

9月29日(金)、阪急北千里駅前にて、
今年1回目のフリーマーケットを開催しました。

午後からフリマ担当になった人たちが、朝早くから学校に来て
売り物の荷物を車に運び入れました。
車は保護者の方や、スタッフが出してくれました。
この人たちは、このあと午前中は学習をして、午後からフリマに向かいます。

一方、午前中フリマ担当の人たちは、直接北千里駅に集合です。
運ばれてきた荷物を下ろし、シートを広げて店開きです。

実は・・・
このお店をつくる作業が一番大変なのです。
事前に配置図担当の人が、食器はここ、衣類はここ、おもちゃはこのあたり・・・と
場所を決めているのですが、
実際やってみると、そう簡単にはいきません。

子どもたちは、
「どうしたらいい~?」
と困りながら、右往左往しつつ準備を進めていました。

それでも1時間でお店の準備が整ったのは、お手伝いに来てくださった保護者のみなさんのおかげ!
子どもの横で、食器や服をきれいに並べてくださいました。
ほんとありがたい。

こうして無事、時間どおりにフリマを開始することができました。

 

子どもたちは、前もって決めていた通り、
お店で接客する担当
受付(レジ)担当
募金・チラシ配り担当
休憩
の4グループに分かれて活動開始。
30分交代でいろんな役割を体験します。
(このシステムも子どもたちが決めました)

 

緊張しつつ、
お客さんとのやりとりをする高学年の人たち。

年配の女性を中心に、
ひっきりなしにお客さんがやってきました。

「これ、いくらなの?」
「えーと、500円です」

「男の子の服で、100cmのってある?」
「え~~と・・・、あったっけ?」

お客さんとやり取りをしながら、売っていきます。

「修学旅行のお金を自分たちで稼いでいるの!?すごいね!」
と、声を掛けてくださる方も。

中には、
「こんだけ買うから、まけてくれない?」
と、値切ってくる人もいます。
これこそフリマのだいご味ですね。
子どもは
「ちょっと待ってください」
と言って、他の子に相談しに行き、
「いいんちゃう。それで」
とか言われて、その値段で売ったりしていました。

 

募金・チラシ配りの人たちは、周辺を歩いて回り、呼び込みをします。
行き交う人にチラシを配るのは、結構な勇気が必要で、
戻ってきてから
「チラシもらってくれた!」
「無視された。心折れるわ~」
とか言ってました。

それでもやっぱり、子どもたちが修学旅行の資金集めをしていると伝えると
たくさんの人が寄付をしてくださるようで、
募金箱の中にはお金がどんどん貯まっていくのでした。

お昼になると、前半後半で子どもたちは入れ替わり、
午後もがんばってお店をしました。

低学年の人たちも買い物に来てくれて、大賑わいになりました。

 

気になる売り上げは・・・

こうして第1回目のフリマが終わりました。
この日の売り上げは、
なんと48000円。

しかももっと驚くのは、募金箱に入っていたお金が
38000円だったこと。

これは、子どもたちのがんばりへの応援のお気持ちですね。
ご寄付くださった方々、この場を借りてお礼申し上げます。

放課後、お金を数えていた人たち。 フリマの疲れも吹っ飛ぶ売り上げでした。

 

フリマ、第2回目は
10月13日(金)
みのお市民活動センター前で開催しました。

ところが。
子どもたちは、第1回目終了後に追加の物品寄付のお願いを出していなかったため、
売り物がずいぶん少ないまま、2回目開催となりました。
また、場所的に駅前ほどの人通りがないこともあって
2回目のフリマはそこそこな感じで終わりました。

それでも、フリマ・募金合わせて4万円ちょっと集めることができました。

目標金額、25万円に対し、
すでに子どもたちの資金は22万円を超えていました。

今年の資金集めは、とても順調です!

つづく。

(A.M)