【高学年】修学旅行はみんなでつくる② 目標額は25万円!子どもたちの旅の資金調達方法とは。


子どもたちがつくる修学旅行。
その企画段階からの様子を、少しずつ書いています。

第1話のブログはこちらです↓
【高学年】修学旅行はみんなでつくる① 去年の反省を生かし、いいスタートを切った高学年でしたが・・・


こどもの森の修学旅行は、
旅費も子どもたち自身が工面します。

2学期最初のミーティングで、お金の工面の仕方について
再度話し合いが行われました。

今年の資金計画は以下の通り。

現在の所持金       8万円
フリマ売上げ       5万円×2回
多民族フェスティバル出店 5万円
高学年のイベント     5万円

合計28万円になる予測が立ちました。
目標額は25万円なので、じゅうぶんな数字です。

しかし、子どもたちの中には、
「もし足りなかったら困る」
という慎重な意見が。

1学期の終わりに決めていた、
「フリマを3回やるかどうか」について
ここで再度話し合いが始まりました。

スタッフとしては、フリマを1回開催するのに、かなりの労力がかかって疲れるし(本当に疲れるのです)
学習時間も削られてしまうので、3回はやりたくないのです。

そこでスタッフが思いついたのが、
20周年を祝う会で投げ銭パフォーマンスをやるという案。
(コクレオの森は今年、20周年を迎えたのです。祝。)
これなら得意なことをお祝いの席で披露するだけなので、フリマよりもずっと楽。
おまけに20周年を祝う会に花を添えられるし、一石二鳥。

「それはいいね」ということになり、
当初の資金計画に、投げ銭パフォーマンスを付け加え、フリマは2回する、
ということになりました。

フリマ、多民族フェスティバル、イベント、投げ銭パフォーマンス。
それぞれ担当者が自分たちの時間に準備を進めていくことになりました。

 

さあ、
まず直近のことと言えば、フリマです。

フリマをするためには、まず物品集めをしなくてはいけません。
フリマ担当者が会員さん宛てに、
「フリマ商品の寄付をお願いします」
とメールを出しました。

それに応えてくださった方たちから、たくさんの不用品が届きました。

次に、集まった品物を仕分けして値段をつける作業をします。
子どもたちはこれを「仕分け」と呼んでいます。

仕分けは毎週水曜日の午後に行われていました。
スタッフが会議をしている時間帯に、ホールに全てのダンボール箱を運び入れ、
中身を全て出して、仕分けて値段をつける作業です。

これがとっても大変。
ひとつひとつの品物を見ては、
「これ、いくらにする?」
「500円かなあ?」
などと言い合いながら、セロテープを貼ってそこにマジックで数字を書いていきます。

 

実は、
この仕分けを何回やるかについても、
すんなりとは決まりませんでした笑

第1回目が9月22日の予定でしたので、
それまでに水曜日が3回あるから、3回やろうという案。
かたや、放課後は遊びたいから2回でいいという案。
あーだこーだ話し合って、結局、
仕分けが残っていたら3回目もやる、ということに落ち着きました。

こういうことって、大人が決めて一言伝えればそれで済むことなのですが、
それをしないのがこどもの森。
あくまで、子どもたちの修学旅行だからです。

 

それにしても。
小学生のつける値段は大人の感覚とは随分違うので、
「それ、高すぎるやろ!」
と思うのから
「ええっ、そんな値段にしちゃったの〜〜?もったいない」
と思うのまであって、疲れるやらおもしろいやらです。

あと、
今年の6年生は結構考えが厳しくて、
「スタッフは仕分けをしないのに、子どものお金で修学旅行に行けてずるい」
と言い放った人がいました。笑
(引率スタッフの旅費も、子どもたちのお金を使うのです)

いやいや、スタッフ会議の時間に仕分けをすると決めたのは、子どものみなさんでしょう〜
と突っ込みたくなります笑

実際は、一人のスタッフが会議を抜けて子どもたちの仕分けを手伝っています。

 

つづく。

(A.M)