【高学年】修学旅行はみんなでつくる① 去年の反省を生かし、いいスタートを切った高学年でしたが・・・


高学年の修学旅行のことをブログに書きたいと思いつつ、
なかなか時間がとれなかったのですが、
ここにきていよいよ「書こう!」という意欲が湧き上がってきました笑
たぶん、ようやく修学旅行のめどが立ったからでしょう。

子どもたちと一緒に右往左往しながら準備をしている過程は
はたから見ればかなりおもしろい話ではないかと思われます。
ちょっと長めのブログになると思いますが、よかったら最後までお付き合いください笑

 


 

今年度の修学旅行の話し合いが始まったのは、5月。

まずは6年生たちで行先の候補を出しました。

・宮崎
・熊本
・名古屋

去年、別府にフェリーで行けた実績があるからか、
宮崎や熊本という強気の候補地が出ていました。

こどもの森では、
修学旅行と言えば子どもたちが行先を決め、資金を集めて
自分たちの力で行くものなのです。
4~6年生全員で行くため、
25名分の旅費を稼ぐという大きな課題があるのです。

6年生がそれぞれの候補地の観光地や、おおまかな経費をプレゼン。
やはり九州はかなりのお金がかかることがわかりました。

行先は、名古屋になりました。
これが決まったのが、6月上旬。
行先が決まるまでに1か月かかりました。

 

 

ここから、
修学旅行の内容を決める「内容グループ」と
資金について考える「資金グループ」に分かれて活動開始。

7月。
資金グループより、目標金額を決めたいと全体に提案。

この時点ではまだ観光先も宿もわからない中で、ざっくりとした感覚で話し合いました。
ただ、すでに6年生のひとりが「名古屋には無料で宿泊できるところがある」ことを調べていて
そんなラッキー情報を持った状態ではありました。

「20万あればいいんじゃない」
「でも、やっぱり26万はあったほうがいい」
「間をとって23万」

結局25万円になりました。
昨年からの繰越金や、夏祭りで集まったお金で、高学年はすでに8万円持っていることも確認されました。

 

次の話し合いの日の議題は、
「資金集めのためのフリーマーケットを何回実施するか」

「フリマってだいたい1回でいくらぐらい儲かるん?」
と4年生から質問があると、経験者が
「だいたい4~5万円かな」

「他に、多民族フェスティバルもあるから、そこも含めて考えた方がいいんちゃう」
(多民族フェスティバルとは、箕面国際交流協会主催のイベントで、高学年は毎年出店させていただいているのです)

「去年と同じ、2回でいい」
「3回したい」
「いや4回やったほうがいい」

意見がいろいろ出ました。
それに対して、
「2回だと少ない。目標額より多く集めたいから」
と言う声が。
スタッフからは
「3回となると、その分ことばかずや他の学習時間が削られてしまう。当日だけじゃなく、フリマの準備も増えてしまうし」
という意見。
「4回はさすがに多すぎる」
子どもからもそういう声が出ました。

4回やりたい人にどうして4回なの?とたずねると、
「もし万一お金が足りなくなったら困るから、目標金額より多めに集めたい」
という声が返ってきました。

なるほど安心のためか・・・
いやしかし、それにしても多すぎる・・・(スタッフ、心の声)

「回数を増やすんじゃなくて、1回のフリマでどれだけ儲かるかを考えればいいのでは」
というスタッフからの意見も出されました。

粘り強い話し合いが行われ、最後には、
「2回は絶対するから、7月中に場所の予約をして、3回目については2学期に決める」
ということになりました。

 

回数が決まると、
次はフリマをいつするのか、という議題に。

資金グループの中のフリマ担当の人たちで、候補日をいくつか出し、
フリマを実施する場所を選定していきました。

が、それがまた一仕事。
7月中に決めたいのになかなか案が決められず、
とうとう1学期最終日、みんなで大掃除をしたあとの、1学期最後の帰りのミーティングの時に
フリマの日程どうする?という話し合いをすることになってしまいました。

時間オーバーしながら、この日ようやく
9月と10月のフリマ日程と場所が決まりました。
ふう、ギリギリセーフ。

実は昨年度は、フリマの話し合いスタートが2学期に入ってからだったので、
フリマの場所予約がとても大変だったのです。
(北千里駅前は特に立地がとてもいいので、早くから予約しないと場所が取れないのです)

 

スタッフは内心ヤキモキ。
でもしっかりと境界線を引いて、子どもたちを見守ります。

子どもたちは、ひとつひとつ決めるのに、本当に時間がかかります。

そのたびにスタッフとしては、
「ああ、まだ担当者で集まって話し合ってもいない・・・大丈夫か・・・」
「ああ、それまだ全体で決めてないけど、間に合うのか・・・」
と、ヤキモキしてしまいます笑

でも、そんな時スタッフ同士で
「でもこれは子どもたちの修学旅行だから、子どもたちがひとつひとつ進めていくことが大切。
それにわたしたちは最悪、修学旅行に行けなくなったとしても、困らないしね笑
と言い合って、
子どもとの間にしっかりと境界線を引き、
子どもが主体的に取り組めるよう、決して前に出ないように(でも必要な場面ではしっかりサポートするように)
心がけるのでした。

こうして、
今年は7月中にフリマの計画ができて、
ひとまず順調な滑り出しを見せた高学年の人たち。

つづく。