【高学年ことば共同】子どもてつがく「宇宙人は本当にいるのか?」


子どもって宇宙人とかほんとに好きですね。(わたしも好きですが笑)

子どもたちが選んだ2学期のてつがくテーマは「宇宙人は本当にいるのか?」
この問いは、研究者の中でも意見が分かれるもので、
今のところ全く答えがない問いのひとつであると言えます。

そんな深淵な問いにチャレンジしたのは、4.5年生の6名。
いったいどんな思索をめぐらせるのでしょう。

 

いつものように、哲学のろうそくに火がともりました。
てつがく、スタートです。

まず始めに、みんなが持っている宇宙人のイメージを話してもらいました。
「触覚が生えている」
「耳がとんがっていて侵略してきそう」
映画などの影響が大きそうですね笑

他に
「人間の中に混じっていそう」
と、すでに地球にいて地球人のふりをして生きているのでは、というイメージを持つ人もいました。

今回みんなが話し合う「宇宙人」は、いわゆる「知的生命体」のことであることを確認し合いました。

スタッフが質問しました。
「この中で、宇宙人は本当にいると思っている人?」

すると、全員が手を挙げました。
みんな宇宙人はいると信じている人たちでした。

そこで、
なぜ宇宙人がいると思うのかについて、その理由について聞いてみました。

「宇宙は広いから、地球以外にもそんな星があってもおかしくない」

確かに、宇宙は果てしなく広く
私たちの銀河系だけでも2000億個もの恒星があり、
その中で惑星を持つ星は200億個、
さらに地球に似た星を持つのは50億個と言われています。
それなら1つぐらい、地球のように知的生命体を持つ星が存在するかもしれませんね。

それを聞いたひとりが、
「地球人は、水と大気と酸素と温度、それと神さまでできていると思う」
と言いました。

さらに別の子が
「もしかして、宇宙から来た人が地球に人類を作ったんちゃう?」
とか
「宇宙人に人間の書いた言葉って読めるのかな?」
など、想像や問いがふくらんでいきました。

かつて、ボイジャーという探査機が宇宙人へのメッセージを載せて地球を出発、すでに太陽系を離れさらに遠くへと向かっています。
いつか、このメッセージを受け取った宇宙人と交信できる日が来るかもしれませんね。

子どもたちのてつがくの感想です。

宇宙はとても広いから、いると思う。いたらどんなものか気になる。
宇宙人は地球人を作った可能性がある!
たぶんいると思う
太陽ができる前に宇宙人はいるの?
みんなで話し合ったけど、やっぱりわからない
今回の宇宙人の話をしても、まだまだ宇宙のことはわからない

今回のテーマは科学的な話ではあるものの、
宇宙は謎で満ちていて、人類はまだ答えを見いだせていないもの。
哲学、というよりは、想像力をふくらませた時間だったかもしれませんが、
みんなで広い宇宙へと意識を飛ばした、楽しい時間でした。
(A.M)