Manabeeプログラム③「話し合いの中で学ぶ〜対話〜」合宿編


お盆明けの8月17日〜18日に、Manabeeプログラムの中で最も盛り上がる、Manabee合宿を行いました!

夏真っ盛りの中、外気に負けない熱い2日間となりました。

 

*合宿までのmanabeeプログラムの様子もあわせてご覧ください*

第1回「自己肯定感」の様子はこちら

第2回「自己決定」の様子はこちら

 

Manabee合宿はこどもの森に宿泊し、

昼間は講座とワークショップ、

夜はふけるまで自由に語り合い、

朝は寝ぼけまなこで講座とワークショップをするという、濃密な合宿です。

 

写真は司会ののりちゃん。
昨年のManabee参加者で、今年からこどもの森の非常勤スタッフになってくれています。

 

こちらは昨年のManabee参加者のよしゆきさん。
よしゆきさんは今年からお子さんとともに、こどもの森に入学され、NPOの運営委員にもなってくださっています。

お二人とも、Manabeeで人生が変わった方たちです!

今年もまたそんな方が生まれると嬉しいなあと思います。

 

さて、今年は10名の全日程参加の方たちと、9名の合宿のみ参加の方たち、

計19名とManabeeサポーター4名の、全部で23名で過ごしました。

 

合宿1日目のテーマは「対話」

まずは校長みほさんから「対話」についてのレクチャーがありました。

「対話」と「会話」の違い、そして

学びの場における「対話」とはどういうものかについて考えました。

 

一般的に行われている授業といえば、教師からの一方通行の講義が挙げられますね。

これだと対話がありません。

また、子どもたちと話をしながら授業を進めるやり方もよくあると思います。

この場合、対話をしているように見えるかもしれません。

 

しかし、実は「対話」とは

両者が対等な立場で、お互いに目的を共有して、ゴールを共に作っていく作業なのです。

 

学びの場における「対話」とは、

教師と子どもが共に作り上げていくものだといえます。

つまり教師は、何か決まったものを教え込むために存在するのではなくて、

学びの場をコーディネートするために存在するのです。

 

では、コーディネーターの役割とはなんでしょう。

目に見える行動面から、教師自身のあり方という目に見えないものまで、4つに分けてお伝えしました。

 

1、働きかけ

2、関係性

3、あり方

4、自分との対話

 

普段から自分を見つめ、学び続けること

心を開き、ゴールを手放すこと(教師はどうしても「教えたい!」「こうすべき!」が先に立ち、ゴールを手放すのが難しい傾向にあります)

 

対話のある学びの場を作るには、

結局のところ教師である自分自身との対話を常にしていることが重要なのです。

 

レクチャー後半はこどもの森の具体的な実践紹介をしました。

こどもの森で取り組んでいる対話文化を育む環境として

1、全校集会

2、行事(子どもが企画運営)

3、共同プロジェクト

4、こども哲学

の4つをご紹介しました。

 

興味のある方はぜひこどもの森のブログをお読みください。

小学部ブログ

中学部ブログ

 

休憩を挟んで、1日目の後半はワーク「対話を深めるファシリテーター体験」をしました。

 

4〜5名のグループで、「対話」を取り入れた学習プランを考えてもらい、

それを持って他のグループに行き、プログラムを実施していただきました。

 

 

Aグループは「夏休みの宿題について」

Bグループは「夏祭りについて」

Cグループは「夏休みのウサギ当番について」

Dグループは「子どものSOSのサイン」

 

子ども向けだったり、大人対象だったり、

行事の話し合いだったり、困りごとの解決だったり、哲学的な話し合いだったりと、

いろんな対話のプログラムができました。

 

   

「対話」をしながら学習を進めていくという体験を、みなさんにしていただき

学習者役の人たちからフィードバックをしていただきました。

各グループごとに、やってみた感想や気づきを全体シェアしていただきました。

 

さて、ここで一旦一区切り。

これから夜のお楽しみです!

 

晩ごはんは、こどもの森専属シェフのムッシュとまゆさんによる

看板メニュー、タイカレー。

 

カレーとお酒をいただきながら、お一人ずつ、言いたいことを語り、聞き合う時間となりました。

 

みなさん、本当に思い溢れていて、

なぜ自分が今この場にいるのか、ここに至るまでの人生を語る人が続出。

自己開示の連続でした。

 

様々な背景や、人生の困難、そんな中で教育とはなんなのか、本質を探求したいという思いで集まった方たち。

お一人お一人の話を、もっと聞いてみたいと感じる時間でした。

 

まさに、参加者のみなさんと一緒に作り上げている合宿でした!

 

 

さらに夜は更け…

寝たい人は自分のタイミングで布団に入り、

まだまだ話し足りない(飲み足りない)人はさらに語り合う(飲み合う)、楽しい夜を過ごしました。

 

合宿2日目に続く。

(A.M)

 

 

 

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[Manabeeプログラム報告&交流会〜仲間になろう〜]

今回全日程参加されたみなさんは、9月からいよいよ実践編となります!
実際に、こどもの森の子どもたちを対象に、共育プログラムを作って実施していただきます。

6月から学んでこられたManabee4つのエッセンスを元に作り上げあたプログラムを持って、現場へGO!

 

そんな参加者の方の学びの報告会を12月に実施します。

どなたでもご参加いただけます。(軽食付き)

来年Manabeeに参加を検討されている方は、ぜひどうぞ!

 

日 時:2019年12月14日(日) 17時〜20時

参加費:3000円(軽食つき)

お申し込みはHPお申し込みフォームから

 

昨年の報告会の様子はこちら