【高学年】みんなでつくった修学旅行 ②驚愕。宿泊費無料のお宿。


子どもたちが7か月間かけて、みんなでつくった1泊二日の名古屋旅。
たくさんたくさん話し合って、いろんなことを決めて出発したものの
思いがけないことって起きるもの。
そんなこんなをみんなで乗り越え、笑顔で帰宅するまでの記録です。

第1話
【高学年】みんなでつくった修学旅行 ①名古屋へGO!お城と車を見に行こう。

 


 

お部屋までの長い道のり。

1日目。
観光と移動でたっぷり歩いた子どもたち。
夕方、すっかりくたくたになりながら、ようやく今回の宿「名古屋市青少年宿泊センター」にたどり着きました。

「はあ~、早く荷物を部屋において、ゆっくりしたい…」

宿泊センターの職員の方に、にこやかに迎えていただいた子どもたち。
宿担当の人たちが受付で入所手続きをしにいきました。

驚いたことに、
こちら「名古屋市青少年宿泊センター」はなんと、子どもの宿泊費は無料。
しかもこれは名古屋市民だけでなく、
日本全国はおろか、海外からの旅行者に対してもそのような対応をされているのだそうです。
名古屋市、すばらしい!

そして、
この宿を見つけ出した6年生の情報収集力、すばらしい!

翌朝撮影した、センターの外観

 

しまった、宿泊に必要な書類を忘れてきました。

くたくたの一同、早くお部屋に入ってゆっくりしたいのに、
なんと、ここでわたしたちのうっかりミスが発覚。
必要書類を忘れてきたのです。
それは、全員の宿泊名簿。
これがないと、受付してもらえないとのこと。

ど、どうしよう…

でもまあ、子どもたち自分の住所ぐらい書けるだろうと思っていたら
何人かの人が自分の住所も電話番号もわからない、というのです。
電話番号はスマホに登録しているから覚えられないというのはわかるけど
住所も覚えてないのか〜〜

とりあえず、自分で書ける人から順に名簿に記入してもらって
書けない人の分は校長に電話して、なんとか無事全員の情報を書くことができました。

この名簿作りに30分かかりました(ふう〜)

この時点ですでに夜7時。
計画では1時間前にチェックインして、7時には夕食を始めている予定でした。
おまけに、おみやげについての話し合いを食事前にしておこうとなっていました。
ひとまず、話し合いは食後ということに。
子どもたち、相当疲れていると思いますが、まだ気が抜けませんね。
おつかれさまです。

宿担当の人がチェックイン

職員の方から宿泊についての説明を受け、急いでお部屋に荷物を置き、
話し合いは後回しにして、夕食を食べに食堂へ。
もう、お腹ぺこぺこだー!

 

ようやく夕食です。

食堂では、事前に一人ひとり食べたいものを予約注文していたので、
順番に受け取っていきました。

ご飯は自分で好きなだけよそえる仕組み。
たくさん食べたい人、ちょっとでいい人、自分で調節できてよかったね。

しおりに食事注文一覧も掲載されていました みんなバラバラ笑 一人1000円まで高学年の予算から出せました。 スタッフ1名以外はみんな予算内。

ところがここで、頼んだはずのカレーが1つ、足りないことがわかりました。
事前の食事の注文は、担当の人がFAXして送っていましたが、
これだけバラエティに富んだ注文だった上に、手書きのFAXだったからか
どうやらうまく伝えきれなかったようです。

急きょ1食追加で準備してもらい、無事全員夕食をとることができました。
あ〜あぶなかった。

みそカツ、エビフライ、手羽先など名古屋メシを楽しむ人、
普通にカレーを食べている人。
食べたいものを食べるのが1番です。

 

食後は、おみやげについてのミーティング。

お部屋は男子と女子それぞれ大部屋でした。
食後はおみやげについてのミーティング。
男子と女子、どっちの部屋でやるかでひともめした後(笑)
ミーティングを開きました。
(女子部屋の方が圧倒的に広かったのですが、
女子が男子に入ってきて欲しくないと強く要望したため、
男子部屋で行うことに)

議案は、
・誰が買うか
・誰が持ち帰るか

これは、修学旅行前日の放課後ギリギリまでかけて話し合った
おみやげを買うかどうかについての話し合いの続きでした。

それについてのエピソードはこちら
【高学年】修学旅行はみんなでつくる⑪ 誰かが嫌な気持ちにならないように、旅のルールを決めていく。

旅行中でも解決すべき問題が発生したら
そこで立ち止まって話し合いをするのが、みんなのあたりまえ。

「買う人は、中学部におみやげ買う有志の人でいいですか?」
「はーい」

「じゃあ、次に、持って帰って、また学校に持ってきてくれる人〜?」

しばし誰も手が上がらない時間が過ぎ…
するとおもむろに一人、手を挙げてくれた人がいました。

「じゃあ、○○ちゃんでいいですか?」

そこにスタッフが割り込みました。
「確か去年、一人の人がたくさんおみやげの荷物を持って帰ってくれて
ちょっと大変そうだったから、何人かで分けたらどうやろ?」

すると、何人かがすぐに手を挙げてくれて、
数名で持ち帰ってくれることが決まりました。

 

修学旅行の夜。
お風呂で裸のお付き合い。
そしてロビーでお菓子交換。

みんな(特に6年生)が1番楽しみにしていたであろう、
修学旅行の夜の時間。

みんなでお風呂に入り、
浴槽でお湯の掛け合いっこをして
お布団を自分たちで敷いて、
お部屋でカードゲームをしたり、
お菓子を食べたい人はロビーに行って、
楽しい時間を過ごしていました。

中には、すっかり疲れてあっという間に寝てしまった人も。
いやほんと、今日はめちゃくちゃ歩いたからなあ。

逆に、男子部屋では10時過ぎてもおしゃべりが大きい人がいて
みんなで決めた旅のルールの一つ、
「うるさいと言われたらやめる」
が発動、
すぐに静かになったそうです笑

こうして、楽しい修学旅行の夜はふけていきました。
おやすみなさい。

 

2日目の朝。
誰かの目覚ましの音で目覚めました。

朝6時、何人かの目覚ましアラームが鳴り響きました。
それでも起きない人もいましたが笑
廊下の窓の外には、徐々に明るくなっていく夜明けの空がありました。

身支度を整え、布団を片付けて食堂へ。

 

朝ごはんも各自、前もって各自が注文していた朝食をいただきました。

 

部屋に戻り、荷物をもってロビーへ。
宿の方にみんなでお礼を伝えました。

 

名古屋市青少年宿泊センターは、職員の方も親切で、お部屋も清潔、
食事もリーズナブルな上に、子どもは宿泊費が無料。
こどもの森の修学旅行で、きっとまたお世話になるに違いない。

さあ、2日目は名古屋港水族館と、リニア・鉄道館の2施設を巡ります。
つづく。

(A.M)