【高学年テーマ発表】~食の達人になろう~


11月14日2学期のテーマ発表会がありました。こどもたちは前日に机やいす、模造紙にまとめた展示物、発表用の原稿や本、パソコンなどをホールや多目的室で準備をしました。

ステージ発表、3組の登場「きのこ」「一汁三菜」「食品添加物とは」

午前の最初はホールで3組のステージ発表がありました。

司会の6年生と5年生の二人が、進行役を務めてくれました。

 

司会進行役の5年生と6年生

 

1組目は「きのこ」について、6年生3人のグループ発表がありました。

きのことは何か、どのように増えるのか、育て方や種類の説明がありました。学校にも意外な場所に生えていたことやそれを増やそうとしたがうまくいかなかったこと、千里北公園でも数種類のキノコを発見したことや最後にキノコ料理を作ったことなどを話してくれました。「キノコ料理でなんのキノコがおいしかったですか」の質問に「エリンギの天ぷらです。」と答えていました。

「きのこ」の生え方の説明をします

次は「一汁三菜」を小テーマに4、5年生3人のグループの発表でした。

日本で古くから食事の形式として定着している「一汁三菜」の形で、旬の食材を使って栄養バランス、コスト、安全性、環境への配慮を考えて献立作りをし、調理しました。献立は「みそ汁、スティックサラダ、小松菜のお浸し」で、味は「おいしく作れたけれど栄養バランスのよい献立づくりが以外と難しかった」という感想でした。

献立を考えるときの食材選びの説明をします

 

最後は「食品添加物とは」という小テーマで6年生の人の発表でした。食品添加物と聞くと、人工的につくられた体に有害なものというイメージがありますが、「天然」「合成」の区別なく厚生労働省が認めたものだけの呼び方だという事でした。そして、添加物は人類が生まれたころから自然に体に入って排出されていることや、内服薬などにも使われているということがわかりました。

食品添加物って何なのか

 

ブース発表「一から作る」「炭酸水について」「栄養と安全を考える」「バランスの極端な栄養を取るとどうなるのか」「お米」「さとうのはなし」「スポーツ選手の食事」「食品アレルギー」「日本と外国のお米の違い」

ステージ発表の後はブース発表の時間です。

ホールと多目的室にわかれて各テーブルで、それぞれが調べた事や体験した事を発表しました。

「一から作る」と題した5年生の人は、家族で有機野菜を畑で作っている事を通して、種から野菜を育てて食べることの良さを紙にまとめて話してくれました。土づくり、種まき、野菜の成長を見ながら収穫、食べることの楽しさが伝わってきました。また、日本の将来の農を考え、自家菜園のすすめを話してくれました。

「一から作ること」の良さを説明しています

 

「炭酸水について」の発表をした4年生は、自分や家族が好きな飲み物である炭酸水に興味を持ち、実際に作ってみました。模造紙に描いた絵で作り方の説明をし、その時の様子を動画で見せたり、炭酸水の利用法などを話しました。ペットボトルの中にシュワシュワと湧き上がる泡に驚く様子が見てとれました。炭酸水でご飯を炊くと、ふっくらしたごはんが炊けたり、フリットの衣がサクフワになったりするそうで「一度作ってみたい」ということでした。

炭酸水って作れるんだよ

 

「栄養と安全を考える」5年生3人のグループは、自分たちで考えた献立の食材を近くのスーパーに買いに行き、調理後に栄養と安全は守られていたかを考えました。模造紙8枚にていねいな文字と写真でわかりやすく、見に来た人たちからの質問にもていねいに答えていました。特にオイスターソースの種類がたくさんあり、原材料をしっかり見て購入したようです。「栄養と安全、両方を考えての献立はむずかしいな」と思ったそうです。

スーパーで買い物をしたよ

わかめと豆腐のスープをつくりました

栄養面と安全面の説明

「バランスの極端な栄養を取るとどうなるのか」は実体験をした経過や後にそれぞれが感じたこと、考えたことなどをまとめて伝えました。5年生3人の人たちは、それぞれ「炭水化物のみ(麺類)の生活」「炭水化物以外のみ生活」「サツマイモ、魚、モズク、野菜、アーモンドを中心の食事」を2週間続けました。炭水化物なし生活を続けて山登りをした時に、全然力がわかずに大変だったことや肉類なしの生活は痩せると思っていたが逆に体重が増えたことなど、やはりバランスの良い食事が大切だと実感したようでした。

麺だけ生活をした結果は・・・

炭水化物以外生活を続けたら・・・

肉なし生活を続けたら・・・

 

その他には4年生2人で稲作の歴史、現在の品種や産地をまとめた「お米」の発表

「お米」について質問をうけています

 

 

人工甘味料、アスファルテームの有害性をしらべた4年生の「さとうのはなし」

人工甘味料の種類を説明しています

 

世界的に有名な選手の食事を調べた6年生の「スポーツ選手の食事」について

スポーツ選手は一日に5~6回食べる人がおおいです

 

自分に食物アレルギーがある事から興味を持って調べた「食品アレルギー」

アレルギーが出やすい食品は・・・

 

ジャポニカ米とジャスミン米、カリフォルニア米の品種によるちがいなどを説明した「日本と外国のお米の違い」

日本のお米と外国のお米の種類の説明

丸い粒のお米と長い粒のお米のちがい

の発表がありました。

会場には、講師にお招きした「お米農家小谷さんのお話」「サスティナブルフードコーディネーターの坂東さんの栄養と環境のお話」や「よつばさんの畑へ行きました」「栄養と安全という観点から見えたこと」など「食」について学んだことを模造紙に展示し、来場者に見ていただきました。

 

 

子どもたちの興味、関心から個々に小テーマを決め、本を調べたり、アンケートをとったり、ウェブで情報を集めたり、調理実習やOOなし体験など、さまざま方法で「食の達人」に近づいた?期間でした。

聞いたり、見たり、体験したりを通して、栄養と安全を考え、自分で選ぶことの大切さに気づいた学習になったのではないかと感じました。

m.y