【高学年オリジナルコマ】子ども企画の1日。五月山公園に行こう。


オリジナルコマは、子ども企画の学習時間のこと

近年、子どもたちから「自分たちで企画したコマをやりたい!」
という声が出たことから始まった、「オリジナルコマ」という時間があります。
「コマ」は学習時間の単位のことで、
こどもの森では1時間目、2時間目という言い方の代わりに
1コマ目、2コマ目と呼んでいます。

 

実行委員が企画立案し、みんなで話し合います。

2学期の始めに、オリジナルコマをしたい!という人たちが集まって実行委員を立ち上げました。
実行委員は企画の立案をし、高学年集会に提案します。
今回は、2つの案ができました。

1,五月山公園に行く
2,アモングアスをする

アモングアスはゲームの世界観でルールを決め、リアルに実施するというもので、
こどもの森の小学生に人気の遊びです。

話し合いの結果、どちらかひとつに決められず、2学期にアモングアス、3学期に五月山公園に行くということが決まりました。

ここでは、先日実施された、五月山公園行きのようすを記録していきます。

 

動物園、公園、お城。
みんなでどんなふうにすごす?

1月の終わり頃、実施直前の高学年集会で、五月山公園行きのことが話し合われました。
オリジナルコマは選択制なので、行きたくない人は学校でいつもの学習をすることができます。
この日は、オリジナルコマを選択する人を確認しました。

また、1日の過ごし方として、五月山動物園に行くこと、公園で遊ぶこと、池田城を見に行くことの3つがありましたが、池田城は少し離れているので、行きたい人数が多ければ行くことになっていました。
最終的に池田城に行きたい人が2人だったため、残念ながら池田城はスケジュールから外されることに。

次に、公園で遊ぶ時間がたっぷりあるので、全部自由時間ではなく全員で一緒に遊ぶ時間も持とう、ということになり、みんなで何をするかを決めました。

実行委員がしおりを作成し、持ち物や集合時間と場所など、こまかなスケジュールも共有されました。

 

全員で遊ぶ時間。
それぞれで楽しむ時間。
どちらも大事。

当日はとてもいいお天気。
五月山公園には、アルパカやワラビーなど、かわいい動物たちがのんびりエサを食べていました。
ウサギやモルモットとのふれあい体験もできました。

 

とても小さな動物園なので、あっという間に1周してしまいます。
もう全部見てヒマや~!という人たちが現れたので、一度みんなで集まって話し合いを持ちました。

 

そこで、時間が余っている人たちは動物園裏のハイキングコースを歩きに行くことに。
このように、現地で話し合って予定を柔軟に変えることができるのも、少人数ならでは。

 

午後からは公園に移動して、まずはお弁当。


そして思い思いに遊び始めました。
アスレチックや迷路、広場もあって楽しめる公園です。

 

12時。
実行委員が声をかけます。
「ケイドロやるで~」

 

みんなで決めたスケジュール通り、ケイドロは20分間楽しみ、
次にかくれ鬼をしました。これも20分間。

 

終わると、みんなそれぞれ遊びたい場所に行って、
忍者砦によじ登ったり、ターザンロープを楽しんだり、急な滑り台を滑ったり。

 

あらかじめサッカーボールを持ってきた人がいて、広場でサッカーも始まりました。

 

全員で楽しむ時間。
それぞれで楽しむ時間。

こんなにスムーズに楽しい時間をすごすことができたのは、
この日のために事前に話し合いをして、みんな納得で決めていたからこそ。

実行委員の人たちは、やりたいことを企画して、賛同者を得て、
実施までの準備をして、当日は引率もして、
自分たちもみんなも楽しめるようにと心を砕いていました。

オリジナルコマのよさは、そんなところにもあると感じました。
(A.M)