【高学年】修学旅行はみんなでつくる⑧ 観光先が決まらない!みんな納得の道はあるのか。


今年の高学年の修学旅行、一泊二日の名古屋旅。
前回より、旅のプランについて記録していきます。

今回は、観光先をどんなふうに決めているか。

修学旅行エピソード7回目はこちら
【高学年】修学旅行はみんなでつくる⑦ 旅のプラン、どうする?予算内で納得できる宿を見つけたい。

 


 

名古屋の見どころってどんなところでしょう?
さっそく観光担当の3人が、洗い出しをしていきました。

調べてみると、いろいろ見つかりました。
・名古屋城
・名古屋市科学館
・名古屋港水族館
・トヨタ産業技術記念館
・徳川美術館
・東山動植物園
・ジブリパーク
・レゴランド
などなど。

一つひとつ、ネットで調べていきました。
どんなところ?
場所はどこらへん?
気になる入場料はいくら?

名古屋の路線図を見つつ、情報を集めていました。

お城好きな4年生としては、名古屋城は外せないところ。
歴史好きでもあるので、徳川美術館も候補に入れたい。

「みんなはどこに行きたいかな」
「レゴランドは高いから無理やな」
「宿の場所にもよるなあ」

そんなことを話しながら、プランを練っていました。

 

AプランとBプラン
みんなはどちらがいいだろう。

10月初めの高学年集会で、観光担当者が2つのプランを提案しました。

Aプランは
Bプランは

必要経費も見積もって出しました。

司会の人が、賛成か反対かを確認。
すると、全体としては、ややAプランに賛成が多かったものの、
どちらのプランにも一人ずつ反対者が出てしまいました。

一般的にはここで多数決を取るのだと思いますが、
一人でも反対の人がいる案は、こどもの森では採用されません。
なぜなら、その人の気持ちを大切にしたいからです。
全員が納得できる案が見つかるまで、話し合いを続けます。
ということで、次回持ち越しとなりました。

 

ところが、
その次の話し合いでは、AプランとBプランで泊まる宿が違うことから
宿問題に発展。
6年女子から、「スタッフと一緒の大部屋になる、青少年宿泊センターは絶対イヤ!」
という声が出たのです。

(宿が決まる過程はひとつ前のブログに書いたので、そちらをご覧ください)

それで、結局
先に宿を決めてから、観光プランを作り直すことになりました。

 

宿が決まり、
それに合わせた3つのプランを再提案。

11月初旬。
無事、宿の予約が取れたので、観光先を決めることになりました。

担当者は今回、A、B、Cの3つのプランを提案。
Aは、名古屋城、徳川美術館、水族館。
Bは、科学館、徳川美術館、動物園
Cは、名古屋城、トヨタ技術産業記念館、水族館

ところが。
AとCでお城がいい人とトヨタ記念館がいい人で話が平行線になってしまったので、
こだわりのある人たちで集まって話をすることになりました。

どっちでもいい人は、そこで話し合って決まったことに任せるというスタイルです。

 

こだわりのある人たちの話し合いや、いかに・・・

こだわりのある人たちで集まって、話し合いの続きが行われました。
しかし、話し合いはやっぱり平行線・・・
「自分はこっちがいいから、そっちには反対」という個人の好みによる選択ばかりで、
ほかに決定的な差もなく、話は平行線のままでした。

行きたい方を選択して二手に分かれるという案も出たのですが、
「スタッフが一人ずつになると何かあったらそっちは身動きが取れなくなるけど大丈夫か?」
と聞くと、その案はなしになりました。

そこで、スタッフが
「これって、本当に両立はできないのかな。お金はあるから新幹線を使えば少しは観光の時間が増やせるのでは・・・」
と投げてみました。
すると子どもたちは新幹線の運賃を調べ始め、「これは行けそうだ」となり、
みんなが行きたい観光先を全部行く案が生まれました。

 

こどもの森初、新幹線に乗る修学旅行に。

少し前に、6年女子が
「せっかくだから、もう少し旅を豪華にしたい!」
と言っていたこともあり、
今回新幹線を使うという案は、そんな人たちにも歓迎されたのでした。

それにしても、
こどもの森の修学旅行でついに新幹線に乗れる日が来ようとは・・・

ここ数年、生徒数が増え、
子どもたちの資金集め力が高まってきているのと、
今回は宿の宿泊料が無料となったのが効いているのかなと思います。

 

最後に、細かなタイムスケジュールも決まり、
いよいよ修学旅行が実感を持って迫ってきたのでした。

つづく。

(A.M)