【高学年テーマ】できたてほやほや、こども基本法。一体どれくらいの人が知ってるの?? 絵本グループ①


「こども基本法」を知っていますか?
2023年4月に施行された、こどもの権利に関する国内法です。
子どもが将来にわたって幸せに生きていけるための、基本理念が定められました。

子どもの権利条約批准から約30年、ようやく日本でも法律ができました。
そんな大事な法律ができたのだから、その主役である子ども自身がこの法律について知っておく必要がある。
そう思って、1学期の高学年のテーマに設定しました。

 

今回のテーマ学習では、3つのグループに分かれて進めていきました。

・アートグループ
・絵本グループ
・個人テーマグループ

ここでは、「絵本グループ」の活動の様子について、詳しく書いていこうと思います。
1学期のテーマ学習は一段落しましたが、学びの記録として、
また、これから「こども基本法」について子どもたちと学ぼうとされている方の参考になればという思いで書いていきます。

全体で取り組んだ学びの様子や、それぞれのグループでの学びの様子はこちらのブログをご覧ください。

 

さあ絵本を作ろうと思ったら、
いきなり「街頭インタビューに行きたい!」と子どもたち。

絵本グループに集まってきたのは、4〜5年生の6人。
さあ、みんなでどんな絵本にしようか。
そう問いかけたとたん、「インタビューしに行きたい!」と。

えっ、なんでインタビュー??

「だって、こども基本法のことがどれぐらい知られているか、知りたいから」

確かに。
この時はまだ5月初旬で、4月に施行されたばかりのこども基本法のことを、実際自分たちも知らなかったし、
それなら世の中の大人たちは一体どれぐらい知ってるんやろうって疑問になるよね。

ということで、近所のスーパーマーケットの前で街頭インタビューをすることになりました。

 

インタビュー内容は、
・こども基本法について知っていますか?
・「カード」に書かれた出来事について、どう思いますか?
(このカードは、なんでやねんすごろくにセットされている「なんでやねんカード」です。こどもの権利を侵害している事例が書かれています)

 

手作りの看板とバインダーを片手に、いざ出発!
みんなの意気込みがすごい。

 

 

インタビューしてみてわかったことは、
約3割の人が「こども基本法」という名前は聞いたことがあるけど、
その中身についてはほとんど知られていない、ということだった。

平日の昼間ということもあり、スーパー前を行き交う人は年配の方が多い印象でした。
子どもたち、緊張しながらも「すみません、インタビューしていいいですか?」と声をかけていました。

中には無視して通り過ぎる人も。
「心折れるわ〜〜」
と言いつつ、1時間で27名の人の声を集めることができました。

 

みんなで集まって、「どうだった?」と聞くと

「緊張した〜〜」
「やっぱりあんまり知ってる人が少ないなあ」
「もっと政府が宣伝したらいいのに」
「うちらでテレビに出て、言いたいなあ」

まさか、この後本当にテレビに出られることになるとは…
この時は夢にも思っていませんでした。

 

学校に戻り、今後の進め方について少し話し合いをして、
今日はおしまい。

この次は、ページの構成を考え、役割分担をして絵本制作に取り組んでいくことになります。
つづく・・・

 

 

続きはこちら
おとなに言いたい!こどもの権利。こども基本法の絵本を作ろう!

(A.M)