【低学年・ことばかず】みんなでやったら、できるようになった!!


待ちに待った夏休み…!!

早いものでこどもの森の1学期も終了、明日からは夏休みです。

昨日の子どもたちは机やプロジェクトボックス、作品、学習ファイルなどの整理整頓をしました。

人それぞれ、いろんなところにいろいろなものが保管されており、ちょっと大変です。

早く片付いた人が、たくさん溜め込んで片付けの難航している人をお手伝いしてくれたり

2,3年生が1年生のひらがな絵本作りを手伝ってあげたり…

今日は保護者の方もお手伝いいただいて、学校中の大掃除をしました。

すっきり夏休みを迎えられそうです。

 

そこで、学習の様子をふりかえります!

昨日、学習したプリントなどがたくさん入ったファイルも持ち帰りました。

そこで、1学期の低学年のことば・かずの学習の様子を少々ふりかえります。

 

「みんなで学ぶ」時間が増えました

今年度の低学年は、これまでよりも共同的な学習の時間が少し増えました。

個別に机に向かって学習するだけではなく、子どもたち同士がやり取りしたり、具体物にふれたりする時間を増やすことで、学習が豊かに、おもしろくなるのではないかな?と感じて進めています。

「自分のペースで学びを進めること」の価値と、「共同的な学び」の価値。

その両方を大事にして、子どもたちが学習を楽しみながら進めていけるように。

時間の使い方や教材、道具や部屋の配置などの環境も工夫しながら、少しずつ変化してきています。

 

ミニレッスン

具体的には、2,3年生のかずの時間にそれぞれ20分ずつ「ミニレッスン」といって共同の学びの時間をとります。

ミニレッスンでは、具体物を扱ったり、生活の中にある算数を探したり、意見を出しながら思考を深めたりするような活動を取り入れています。

かけ算の学習 おはじきで量の感覚を確かめながら学習しているところ



100より大きい数では、「くらい」の概念はお金の計算がわかりやすかったので、お買い物ごっこをよくしました。

お買い物ごっこの計算中です。



1000より大きい数では、実際にアイロンビーズを数えてみました。20粒ずつペットボトルのふたにいれて、
20が5こで100、100が10こで1000、と確かめながら数えていきます。

これで2000個!

1年生も同じように共同で進める時間と「やってみよう」の個別学習です。

ことばの時間は、シュタイナー教育のフォルメンを参考に、ひらがなを学習しました。

お手本通りに形をとることよりも、イメージを膨らませることや、一人ひとりの文字に現れる個性を大切にしながら文字を習得してもらいたいと考えています。

1学期の最後に、一人ずつ「自分のひらがな絵本」にしてもちかえりました。それぞれがお気に入りの文字をひらいて、パシャリ。

 

問題を自分で作って、解きあいっこをするのも子どもたちの好きな学習です。

ちょっと面白い問題にしよ~!

とそれぞれ自分なりに工夫して問題を作り、その後みんなでとき合います。

作った問題を、みんなで解き合います。 夢中になって、床にへばりついてとく姿も…

 

自分にとってはちょっと難しいこともやってみたり、人の考え方を聞いて「?」が解決したり、逆に膨らんだりしながら、面白く学ぶことができるのがミニレッスンのいいところだなあと思います。

 

自分のペースで「やってみよう」

その後は「やってみよう」というオリジナル教材で個別学習を進めます。

プリントなどの反復学習だけでなく、生活と結びついた活動的な学びなどが混ざるように工夫しています。

一つクリアすると一つシールがはれます。

見て見て、全部シールはれた~!

 

 

「やってみよう・かず」で色鉛筆の数を比べている1年生

 

自分で学習の内容を決める「オリジナルやってみよう」

「オリジナルやってみよう」といって、自分で好きに内容を設定できる課題もあります。

「図を使って考える」問題作りに取り組んでいたSちゃん。

まだ学習していない、わり算の考え方も使うような複雑な問題作りに取り組んでいます。

長い時間使って、スタッフも少しだけ手伝いながら完成!

 

とても時間をかけて、ぐっと集中していた様子だったので少し疲れたかな?

と思ったのですが、本人は、「今日の学習はおもしろかった!」と考えることを楽しんでいる様子でした。

 

誰かが作った問題を他の人が自分の「オリジナルやってみよう」として取り組むこともあるんです。

自発的な学びが子ども同士で交差しているのは、見ていると嬉しい瞬間です。

 

みんなでやったら、できるようになった! 楽しかった!

今回変えてみた学習のしかたは、果たして子どもたちはどのように受け止めているのでしょう?

結局、子どもたちの姿や感じていることが一番大事ですから、聞いてみました。

1学期のことばかず振り返りで、子どもたちは

「ミニレッスンが増えたから、わかりやすくなってよかった」と好意的な反応。

スタッフ一同ホッと✨

ポジティブなふりかえりがたくさんありました~

 

ただ、「やってみよう」の内容が多いと感じている人もいて、

「逆に簡単だ~」と思っている人もいることがわかりました。

これからも試行錯誤は続きそうです。

 

自分達の学びを作ること

この振り返りでは、子どもたちは「与えられた学びをただジャッジする」のではなく、「主体的に学びを作っていく人」として、率直な意見を言ってほしいと思っています。

これからも、子どもたちの声をよく聴き、姿をよく見ながら、

いろいろ工夫して、学習を進めていきたいと思います。

2学期も、面白い学びの姿があったら、ブログにあげていきますね!

 

低学年スタッフY