こどもの森では、定期的に性教育の出張講座をお願いしています。
今年度の小学部は、一與幸(いちくみ みゆき)さんに講座をしていただきました。
いちくみさんは、看護師、助産師としての現場経験を基に、包括的性教育の重要さを痛感されて、大阪府の小学校などで性教育の出張講座、ご自身で新たな場作りなど、精力的に活動をされています。
まずは低学年!
「からだのはなしをしにきたよ!」といちくみさんが自己紹介をしてくれましたが、子どもたちは、キョトン??という表情。
そんな子どもたちに向かって、
「だいじだいじ、どーこだ?」の絵本を読みながら、「プライベートゾーン」のお話やその守り方をお話してくれました。

だいじだいじ、どーこだ?
男女のプライベートゾーンのイラストも見せてくれて、どんな場所にあるか、その役割は何か、どうやって洗うか、はっきりとわかりやすく教えていただきました。
イラストがスライドに映ると、
「キャー!」
「その名前を言わないで!」
と思い切りキャーキャー、ギャーギャーしながらも
どんな役割があるのか、どうやって扱うのか、というお話の部分は、真剣な表情で聞いていた子ども達でした。

真剣にみつめる様子
自分の体のことを自分で知り、自分で扱う方法を知るということ
こういうことって、とても大事だけれど、案外ちゃんと知ることのないまま、「何となく」やり過ごしてきたなあ、子どもの時に知っておきたかったな…と思ったすっかり大人のスタッフでした。

からだの部分でしってるところある~??
そして、どんな時に「楽しい」や「気持ちいい」と思うかを出し合い、「その感覚を大事にしてね!」と伝えてくれて、ほっこりした雰囲気で終わりました。
これは…!自分達のこと…!真剣な表情の高学年
うってかわって、高学年の人たちは真剣でした。
「からだのお話にきたよ」「この大事な部分のことを話すよ。」といちくみさんがいうと
「はい。わかってます~!」
「それを聞きにきました~!」
との反応です。
プライベートゾーンのイラストが出ても「キャー!」という声は聞こえてきません。
外から見た絵だけではなく、図解付きで体の臓器としての働き、二次性徴の仕組みをに丁寧に科学的に教えていただきました。

様々な「性」について
ヒトが大人になる過程では体にも心にもこういう変化が起こる。
それは成長している証だし、とても自然なこと。
そのタイミングには個人差があるけれど、高学年のみんなはそのタイミングに差し掛かる時期だということ。
「全部当たり前のことで、尊いことで、恥ずかしくないこと」「大丈夫だよ。」
というメッセージをたっぶり届けていただきました。
そしてそれを真っ直ぐ受け止める子どもたちの表情も素敵で、心の温度が上がりました。
私もこういう風に言ってもらいながら、思春期を迎えたかったなあ~と思った、すっかり大人のスタッフでした。

休憩時間と講義終了時、みんなが集まっていました
講義が終わった後、いちくみさんの周りにはたくさんの子どもたちが。
個人的に気になっていることを相談にしにいって「よかった〜!」と安心した様子の人もいました。
心の性別の多様性についての話題や、持ってきていただいた生理用品の話題で盛り上がったりする様子がみられましたよ。
気軽に口に出して話せるって、大切なことだな、と思いました。

高学年の人達と
いちくみさん、本当にありがとうございました !!!
☆いちくみさんプロフィール☆
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