【低学年】おやつは350円まで?500円まで?みんなでつくるおとまり会~準備編~


低学年では毎年おとまり会を行っています。

自分たちで話し合い、計画を立て、準備をします。

 

大人にとったら、そんなんどっちでもいいやん…と思うようなことも

子どもたちにとってはとても重要で、しっかり時間をかけて話し合いをしました。

 

今年もおとまり会をやりたい!

「おとまり会をしたい」

そんな議題が出たのは9月の頭。

低学年集会でおとまり会をするかどうかを話し合いました。

 

「泊まるのが不安だから、やりたくない」という人も居ましたが、

「去年は日帰りもできたし、泊まるのが嫌だったらそういう方法もあるよ。」

と、2・3年生の人たちが丁寧に説明をしてくれました。

 

それでみんなの不安が取り除かれ、今年もおとまり会を開催することに。

例年通り実行委員を募って、おとまり会の準備をしていきます。

今年は11人もの人が実行委員に入りました。(なんと低学年クラスの半数近く!)

実行委員では大まかなことを決めたり、次のスクールワーク(低学年全員での話し合い)で

話し合うことを決めたり、全体で決まりきらなかったことを決めたりします。

実行委員会→スクールワーク→実行委員会→スクールワーク…

これを11月末のおとまり会まで続けて、準備をします。

 

低学年で話し合ったことをざっと並べると…

・おとまり会をするかどうか

・どこに行って何をするか

・わくわくの郷(宿泊施設)では何をするか

・夜ご飯や朝ご飯は自分たちで作るかどうか、メニューはどうするか

・おかしの金額、寝る時間、部屋での過ごし方、お風呂などのルール

・しおりづくりの担当

・買い出し係や案内係、声掛け係、準備係など(実行委員)

・おとまり会までの話し合いスケジュール(実行委員)

などです。

書ききれないほど細かなことを調べたり話合ったりもしました。

 

スクールワークの様子。司会、ボード、記録はおとまり会実行委員の人たちが引き受けます。

 

実行委員会の様子。週に1度、お昼休みに1時間ほどみっちり話し合い。

 

さて、低学年クラスの人たちはどんな道のりを歩んできたのか…

 

全てをお伝えすると日が暮れてしまうので、印象に残ったエピソードを紹介していきますね。

 

 

行き先はどうする?無料大好き低学年。

おとまり会では、どこかへ出かけてから宿泊施設に向かうという流れが多いのですが、

今回もそれでいこうという話になりました。

 

その行き先決めでのお話。

行きたい場所の候補がいくつか出ました。

いもほり、フルーツ狩り、博物館、お城、動物園、水族館などなど。

ここから絞るのが難しいので、案に残したい人は料金や行き方などを調べてくることに。

 

案が絞られるまでの間に、低学年のお金(これまでの夏祭りなどの売り上げを貯めているもの)の範囲でできることを考えるために、実行委員でお金を数えました。

えっ、こんなにあるん!?お金持ちやん~!!

 

次のスクールワークで、行き先を決定する話し合いが行われました。

案に残ったものは、池田城、五月山動物園、江崎記念館、京都水族館、海遊館、ニフレル。

予算はたっぷりあるので、候補に出ていたものはどれもできそうだな…普段あまりお金を使うこともないし、今回はしっかりお金を使って水族館なんかよさそうだな…とスタッフは思いました。(水族館好きスタッフ心の声)

 

そして低学年全体で話し合った結果、行き先は池田城+五月山動物園。

どちらも無料!!!笑

かかる費用と、行くまでの時間を調べたものを伝えて、どこに行くか決めます。

 

水族館の反対理由は…

京都水族館「高い!遠い!」

海遊館「高い!食べるところがない!」

ニフレル「高い!つかれる!」

 

どうやら無料の場所がお好きなようです…笑

 

でも、この池田城→五月山動物園→五月山公園というコース、

サイズ感的にも、テンポ的にもとってもいいコースで、みんなで楽しみました!

その内容は当日編をご覧ください~!

 

 

おかしは何円まで?

遠足と言えば、おかしですよね!

多くの学校ではお菓子は300円まで、など決められていることが多いと思いますが、

こどもの森ではみんなで話し合って決めます。

 

案として出たのは、300円、350円、400円、500円など。

 

その中で、反対意見として「500円は高すぎる」という声が上がりました。

それに対して

「でも500円まで、やから、絶対に500円買わなあかんわけじゃないで?350円でもいいし。」

という声。

でも、500円に反対の人は納得していないようで、なかなか決まりません。

そこで時間切れになってしまったので結局実行委員で決めることに。

でも、反対していた人の理由をおいてけぼりにはできないので、実行委員の人が聞いてみました。

すると、その人は

「お母さんに500円は高いからダメって言われると思う。だけど他の人が500円も買ってたらずるいって思ってしまうから。」

ということでした。

 

それを受けて実行委員で話し合い、500円がいいと言っていた人もやっぱり350円でも大丈夫ということだったので、「おかしは税込み350円まで」ということに決まりました。

おとまり会までには、

「おかし買った?」「もう買ったで~!」

という話題があちらこちらで。

お出かけのおかしは、ワクワクしますよね~♪

 

 

しずかタイムは何時から?

おとまり会では、就寝時間も自分たちで決めます。

消灯は施設で22時と決まっていますが、もう少し早く寝たい人もいるので

寝なくてもいいけど、寝たい人のためにしずかに過ごす時間、

「しずかタイム」を決めようということになりました。

 

案として

21時20分、21時半、21時45分、21時50分などが出ました。

この中で21時半、21時45分のふたつの案が残りました。

 

さあ、ここからどう決める…?

司会の人が、

「賛成の方に手を挙げてください」と言って手を挙げてもらいましたが、意見は分かれて決まりません。

それぞれ理由を聞くと

21時半がいい人は

「いつもお家でも早く寝ているから」

「朝からたくさん遊んで疲れていると思うから」

「寝つきが悪いから早めにしずかにしておきたい」

などでした。

対する21時45分がいい人は

「最後のおとまり会だからみんなでワイワイしたい(3年生)」

「おとまり会ぐらい夜更かししたい」

「ギリギリまで遊びたい」

などでした。

 

どちらの言い分もわかります。

困った司会の人が

「どうやって決めたらいいか、何かいい案のある人はいますか?」

と聞くと

「このどっちかにするというより、お互いどこまでだったら譲れるかを確認してみたら?」

という提案をしてくれた人がいました。

 

それぞれの人に確認すると

21時半希望の人は「21時37分までなら譲れる。」

21時45分希望の人は「21時38分までなら譲れる。」

 

(1分しかちがわんやん~~~。当日1分なんか絶対ずれるやん~~~!)

とスタッフは思いましたが、どちらも大事な意見。ここは子どもたちの話し合いに任せます。

 

しかし、スクールワークは時間切れ。

あとは実行委員で話し合うことになり、実行委員では、ほとんどの人がどちらでもいいという意見だったので、じゃんけんをして、「21時38分から静かタイム」ということになりました。

 

 

こんな細かいところまで、子どもたちが決めています。

低学年でもねばり強く話し合いができることは本当にすごいな~と毎回思います。

 

 

しおりも作って、さあ出発!

2か月以上にわたる話し合いを終え、無事おとまり会に出発できそうです。

 

スケジュールを書く人、持ち物を書く人、ごはんのメニューを書く人など、

低学年全員で分担して、しおりをつくりました。

 

しおり綴じも一苦労!みんなで協力し合って作りました。

 

担当の人がそれぞれのページの内容を読み上げて、みんなで最終確認。

 

初めての1年生もしっかり聞いて、わからないところは質問していました。

 

 

手作りのしおりを握りしめ、いざおとまり会へ出発!!

 

話し合いが案外スッと進むこともあれば、なかなか決まらずたくさん時間を使うこともありました。

でも、どれも自分たちで話し合って決めて、クラスの全員でつくりました。

 

 

どんな2日間になったかは、おとまり会 当日編のブログのアップをお待ちください~♪

 

 

(K.Y)