テーマ(低学年):気候危機 ちきゅうをすくおう


今回はNPO法人地球環境市民会議(CASA)の土田さんに学校に来ていただきました。

CASAは大気汚染被害者の支援の活動から始まり、現在は地球規模の環境問題についての調査や提言、啓発活動を行っている市民団体です。

今回は「ちきゅうをすくおう!」というテーマでお話していただきました。

地球温暖化は今どうなっているのか、科学者はどんな風に思っているのか、またこれからどんな地球に暮らしたいのかをみんなで考えようという内容でした。

宇宙から撮影した地球の写真や国連事務総長グレーテスさんがコロンビア大学で演説されている写真がありました。

生命が育まれた美しい星、地球。海、陸地にさまざまな生き物が息づいています。

グテーレスさんの「一言でいえば、地球は壊れています」という言葉にドキッとしました。そして、人間の影響で進んできた温暖化のしくみの説明があり、二酸化炭素がどんどんたまると2100年には最大4.8度気温が高くなる可能性があるけれども、対策をとれば最大1.7度に抑えられるという事を知りました。

また、世界の国々で、地球の平均気温が上昇してもそれを1.5度までにすることを目指す約束をしたこと(パリ協定)のお話しもありました。

このまま温暖化が進むと世界の様々な国で、干ばつや大規模な火事、大型台風、洪水や土砂崩れなど大きな災害にあう危険がますます増えていきます。

地球に暮らしているのは人間だけではありません。他の動物や魚、花や木などの生物にも大きな危険が降りかかっています。

こどもたちから手があがり、「虫や魚の種類が減っていくよ。」「いままでと違う種類の動物が住んだりするよ。」「海の水が増えて、家が漬かって住めなくなるところがあるんだよ。」という意見がありました。

これから地球温暖化を最小限にするためには一人ひとりの行動を変える事が大切になります。

地球にやさしい行動には「大事にしたいもの」「無くしたくないもの」「守りたいと思うもの」「変わらないでいてほしいと思うもの」を思い浮かべるとそのヒントになる事を教えていただきました。

その4つについてみんな一生懸命に考えて言葉に書いていきました。

「家族、動物、友だちをまもりたい。」「プラスチックをできるだけ減らす。」「車に乗るのを減らす。」

「食べ物を残さない。」「森を燃やさない。」など真剣な気持ちが伝わってきます。

今回の学習をきっかけに、一人ひとりが自分の生活に小さな変化を起こし、地球にやさしい行動につながればと思います。

CASAの土田さん、どうもありがとうございました!

m.y