「ひととどうぶつとの共生」をテーマとし、フォトジャーナリストとして活動をされている児玉小枝さんにお話を聴かせていただきました。
初めに、動物と人間が幸せそうに触れ合っている写真を見ました。
写真を見て笑顔を浮かべたり、「かわいい~!」と口にしたりしている人もいます。
しかし、すべての動物たちが幸せに暮らせているわけではありません。
人間の身勝手な理由によって、殺処分される犬や猫がたくさんいます。
次に見た写真は、ガス室で窒息死させられる前の犬や、子猫が詰め込まれた麻袋など、とても心が痛くなるものでした。
児玉さんは、殺処分されたり、捨てられたりする動物たちがたくさんいるということをひとりでも多くの人に伝えることで、この悲しい現実を変えていきたいという思いを話してくださいました。
子どもたちは犬や猫を手放す理由を見て、
「こんなんおかしすぎる!」
「悲しい。」
「なんでこんなことしてしまうんやろ。」
「ちゃんと覚悟してから飼わなあかんのに!」
と、それぞれの思いを口にしていました。
休憩時間にも友だちと「ちゃんと飼う覚悟持たなあかんのになあ。」などと、意見を交わす様子もありました。
そのあとは、命を奪われる犬や猫がいなくなるためにわたしたちひとりひとりに何ができる?ということについて話し合いました。
「飼う前に家族で会議する」
「最後まで責任をもって飼う」
「病気になることもあるとわかって飼う」
「避妊、去勢手術をする」
「子どもが生まれたら知り合いに飼ってもらう」
「調べてから飼う」
など、ほかにもたくさんの意見が出ています。
生き物を飼ったことがある人も、ない人も、大切な命をどうやって守っていくかについて考えました。
講演の後には、児玉さんに自分の飼っている生き物について話をしている人や、保護センターの動物たちできればみんな引き取ってあげたいという思いを口にしている人もいました。
動物と人との共生について、幸せな面がある一方、悲しい現実もあるということを児玉さんのこれまでの体験についてのお話と、たくさんの心動かされる写真から感じる事が出来ました。これから、ひとりでも多くの人にこの現実について伝えていき、人も動物も幸せに暮らすことのできる環境をつくっていかなければならないと思いました。
(K.K)