昨年から始まった、「学び場コーディネーター Manabee(マナビー)プログラム」。
こどもの森の学び方、スタッフとしてのあり方などを
4日間で4つのテーマ(自己肯定感、自己決定、対話、ESD)について学んでいただき、
後半は実際にこどもの森で1コマの学習を担当していただく、共育プログラム作りをしていただきます。
そんな、理論と実践両方を学んでいただけるプログラムです。
今回より、昨年の参加者の方のフォローアップを兼ねて、数名の方に講座のファシリテーターとして参加していただいています。
1回目の様子を、昨年の参加者のさやかさんが書いてくださいました!
以下、さやかさんの報告です。(A.M)
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6月30日土曜日、2018年度のManabeeプログラム第1回目がスタートしました!
第1回目のテーマは「子どもの意欲を育む〜自己肯定感〜」
NPO法人箕面こどもの森学園の会員で、こどもの森学園の保護者でもあるツヨシさんの司会で始まりました。
全体説明とサポートメンバー紹介のあとは「ハッピータイム」。最近起きたハッピーなことや自己紹介などをひとりずつ話していきます。
22人の参加者が4つのグループに分かれました。
これからの3時間を一緒に過ごす仲間のことをお互い少し知り、みんなの表情がゆるんだところで代表副理事のあゆさんの自己肯定感についての話がはじまりました。
赤ちゃんは何もできなくてもまわりの人たちが自分を大切にしてくれます。それが自己肯定感の土台となるそうです。
ですが身体的に成長するにつれ生活習慣やルール、学習など、行動が評価の対象となりこどもの自己肯定感が失われてしまう事態が起こりがちとなります。
「自己肯定感は生きる力。自分は生きてていいんだ!って思えること」
「子どもたちの自己肯定感はまわりの人のかかわりで育つ」
なるほど〜!そうなんだ〜!
わかっているつもりでも日常の流れに紛れて忘れていたことがしっかりと頭に入ってきます。
「じゅうぶん甘えた人が自立する」の図は、順番を追って見ていくととてもわかりやすく、自分の過去の失敗例がたくさん頭をよぎって冷や汗をかきました。
次はみほさんです。
こどもの森学園が「自己肯定感を育む学習環境」をどのように作っているか、実践例を紹介してくれました。
「ハッピータイム」
「自由作文」
「プロジェクト」
「行事」
誰かに話をきいてもらえる。
自分を表現できる。
選択肢がもてる。
やりたい事を集中してできる。
自分の役割をもつことで自分の存在価値を実感できる。
仲間とかかわり合うことで自分をみつめることができる。
こんな場にいれば誰もが自分らしく輝けるんじゃないかなって思いました。実際、学園に来るこどもたちもおとなたちもみんなキラキラ輝いています。
5分休憩の後はグループワークです。
あゆさんがマズローの欲求5段階説の図を用いて人間の5つの欲求と幸せ感や充実感の関係を説明してくれました。
今回の「承認ワーク」ではこのマズロー説でいうところの高次の欲求を満たして自己を肯定しよう!というものです。
今夢中になっていること、好きなこと、人生で一番がんばったこと、苦労したこと、などをグループの中でひとりずつシェアして他のメンバーから「そんなにがんばったあなたは素敵!」とか「好きなことを話しているあなたは輝いているね!」といった承認のシャワーを浴びせてもらいます。
ワークを終えたみんなの顔は誇りと自信で輝いていました。
次に「承認ワーク」を振り返り模造紙に書き出します。
さらに、「子どもの自己肯定感を育む学び場のデザインとは?」のお題でさらに今日の振り返りをグループ内でシェアし、書き出しました。
今回は時間の都合でグループごとの発表ができませんでしたが、みなさんそれぞれのグループで大いに盛り上がり、現在取り組んでいることや将来の夢などに役立つヒントが見つかったのであれば幸いです。
まだまだ話し足りない様子のみなさんでしたが17時を少し過ぎて第一回目が終了しました。
これからの6ヶ月間でお互いどのように変化・成長していくのかとても楽しみです。
(S.S.)