低学年のテーマの時間に、絵本「もっとおおきなたいほうを」を使ったワークショップをしました。
こちらがその絵本。
ある国の王様はとてもすてきな大砲を持っていて、それを撃ちたくてたまらなかったのですが、
戦争がなかったので、大砲を使えないでいました。
ところがある日、川の向こうのキツネたちが王様の大好物のピンクの魚を取って食べたため
王様は怒ってキツネたちに向かって大砲を撃ちました。
するとキツネたちは王様のよりも大きな大砲を向けてきました。
そこで王様はもっと大きな大砲を作らせて、キツネたちへ向けました。
するとキツネたちはもっともっと大きな大砲を向けてきて・・・
さて、お話の途中ですが、ここでいったん絵本はストップ。
「さあ、王様とキツネの戦い、大砲の大きさを競い合っているけど、この後どうなると思う?
このお話の続きをみんなで考えてみてください」
子どもたちは数人のグループになって、話し合いを始めました。
さっそくマジックを手に、思いついたストーリーを書きとめ始めました。
そして、思いついたお話の続きをお互いに紹介しあいました。
・たいほうがどんどんおおきくなって、うちゅうまでいく
・せかいじゅうのひとがしんじゃう
・おうさまがあきらめる
・たいほうがおほしさまになって、キツネのおならでおうさまはしにました
・たたかいにつかれて、キツネといっしょにさかなをたべる
・おうさまがキツネをゆるす
・さかなをあげる
・せんそうをするばかばかしさにきづく
などなど。
子どもたちの中から、「ゆるす」「一緒に魚を食べる」という展開が出てきたのがうれしい驚きでした。
さて。
絵本の続きはどうなるのでしょうか?
絵本では、このあと大きさだけでなく、形のおもしろさや派手さ、持ち運びのしやすさなど
いろんな点で競い合うのですが、
なんとキツネの大砲は枯れ葉を化かしたものだと判明、
怒った王様は大砲を撃つのですが、軽さにこだわったため、小さな弾が川にポチャリと落ちただけ。
こうして途方に暮れた王様は、たくさんの大砲を半分に切って、おふろにしてみんなでお湯に浸かったのでした。
(ちゃんちゃん)
(A.M)