低学年「ことば・かず」~2・3年生編~


今回は、低学年で試行錯誤している「ことば・かず」について2・3年生の様子を紹介します。

「1年生かず編」のブログでも書いていますが、
去年までは、低学年のことば・かずの時間は、主に書き込み式の教材を子どもたちが個別に進めていく、完全に自由進度のスタイルでした。

ところが、低学年という発達年齢にある子どもたちを見ていく中で、その方法だけでは十分に学びきることや、学びの面白さを感じることが難しいということを、低学年スタッフはひしひしと感じていました。

みんなでやり取りしたり、活動したりしながら学習する時の学びの深さ、「面白い」「楽しい」という感覚、そして生活とかずがつながっている感覚をもっと大事にしてみようと、スタッフ間で何度も検討し、今年から共同学習のスタイルを少しずつ導入しています。

2・3年生では、学習の始めに10分だけ共同で学ぶ「ミニレッスン」というのを取り入れてみることにしました。

2・3年生は今まで完全に自由進度できたこともあり、それぞれのペースに1学期分以上の差がある人たちもいます。
その中で、どのように共同で学ぶ良さを大事にしつつ、個別の時間も大事にできるかと考えたときに、最初の10分だけ共同で学ぶというところから初めてみようということになりました。

やっている内容としては、以下のような形です。
月:ことば
火:かず(2・3年生は分けてやります)
水:2年漢字(3年生はミニレッスンなし)
木:かず(2・3年生は分けてやります)
金:3年漢字

 

漢字では、漢字自体の面白さを体験できればと思い、「漢字成り立ちクイズ」や部首の意味について考える時間を多めにとりました。
個別に自由進度で進める形だと、どうしても漢字の意味や成り立ちについて考えたりする楽しさは感じにくいのですが、一緒にやると、こどもたちの発想はどんどん広がります。

 

2年かずでは、計算の仕方についてそれぞれがどんなやり方でやっているか聞きあい、どんなやり方がより計算しやすいか繰り上がりや繰り下がりの計算方法の確認をしました。
改めて、みんなに聞いてみると、そんなやり方もあるんだと驚く人もいたようです。個別でやっていて見えなかったことが、共同でやると見えてきます。

こどもたちの反応は好評で、やりとりしながら進めることが好きな人にとっては、もっとミニレッスンをやりたいと思っている人もいるみたいです。

ミニレッスンをやってみて、こどもたちはやはり個別で学ぶだけでなく、共同で学ぶ楽しさを求めているのだなと感じました。

低学年クラスでは、引き続き個別で学ぶことと共同的に学ぶことのバランスについてスタッフで考えていけたらと思っています。

また、ことば・かずについてもいろいろ書いていきますので、お楽しみに!

(T.Y)