高学年の選択プログラムで「野草のワークショップ」をしていただきました。
講師は保護者の小林千亜紀さん。
「みんな、どんな野草を知ってますか?」
千亜紀さんの声かけに、子どもたちからいろんな雑草の名前があがりました。
そんな雑草たちの中には、なんと食べられるものがいろいろあるそうです。
タンポポはお花から根っこまですべて食べられ、胃腸によいこと、
オオバコもタネ、茎、葉っぱまで食べられて、昔から薬として使われていること、
スギナは乾燥させてふりかけにできること、
野草の大部分はあく抜きが必要なことなど、
野草についての知識を教えていただきました。
春の食べられる雑草のリストを見ながら、実際に校庭やとなりの公園へ野草探しにでかけました。
ヨモギにオオバコ、カラスノエンドウ、ハルジオン。
キュウリグサという野草を発見。
茎をちぎってみると確かにキュウリの香りがしました。
こちらがキュウリグサ。
校庭にたくさん生えているアップルミントを摘んで、これは後ほどミントティーに。
摘んだ野草を野草リストの紙に貼り付けて、野草ビンゴをしました。
全部見つけられた人続出!
さあ、いよいよ野草料理の時間。
今日はカラスノエンドウとタンポポ、ハルジオン、スギナの混ぜご飯です。
先にアップルミントをカップに入れて、お湯を注ぎます。
あとは少し待つだけ。
ミントの葉っぱはなるべく先っぽの若いものを使うほうがおいしいそうです。
ミントティーを抽出している間に、まぜご飯を作ります。
つくり方は以下の通り。
1、カラスノエンドウ、タンポポ、ハルジオンをゆでてあく抜きし、包丁で細かく切る。タンポポの花のガクは苦いのでお花の部分だけを使う。
2、乾燥させたスギナをフライパンで煎って、パラパラにほぐす。
3、炒り卵を作る
4、1~3を炊きたてのごはんに乗せ、塩、油、ゴマをふりかけて混ぜてできあがり。
お好みでおにぎりにしてもグー。
気になるお味は・・・
とっても美味しい!
「ちょっと抹茶味みたい~」
「スギナが抹茶みたいな味がするからね」
ミントティーも好評で、みんなごくごく飲んでいました。
今回スギナは千亜紀さんがおうちで乾燥させたものを持ってきてくださいましたが、
スギナは乾燥しやすく、数日で乾くそうです。
スギナにはクリスタルと同じ「ケイ素」という成分があり、これは体内のミトコンドリアを元気ににさせる働きがあるので、近年人気が出てきている野草なんだそうです。
野草の混ぜご飯を食べながら、子どもたちに今日の感想を聞きました。
「校庭にスギナがあっておどろいた」
「混ぜご飯がおいしかった」
「普段見ている花が食べられるのにおどろいた」
「ミントをお湯に入れたら茶色くなったので、出したら色が戻るかなと思ってやってみたけど、戻らなかった」
「シロツメグサがお家の近くにあるから、取ってみようかな」
子どもたちからいろんな感想が出てきました。
「シロツメグサはお花も葉っぱもそのまま天ぷらにできるよ。
葉っぱの厚いものは天ぷらに向いています」
と千亜紀さん。
道端に生えている雑草が、こんなに豊かな食べ物になるなんて、本当におどろきでした。
雑草なので材料費もタダ。
これからは道を歩く時に目に入るものが違ってきそうです。
千亜紀さん、どうもありがとうございました!
(A.M)