テーマ学習で、大阪府能勢郡にある動物の保護施設、ハッピーハウスに行きました。現在は約630頭の動物が暮らしています。
施設はとてものどかな自然の中にあり、さっそくワンちゃんたちがお出迎えしてくれました。
ハッピーハウスは、施設内に動物病院があり、保護している動物たちの健康を守るだけでなく、外来での診察も行っているようです。病気の治療費が負担となって動物たちを手放す飼い主がいる中で、そのようなことを減らすために診察料は低価格に設定されているそうです。
犬舎には、たくさんの保護された犬が暮らしていました。たくさんの人が来たため、犬たちは驚いてびくびく怯えていたり、一生懸命吠えたりしています。それぞれにいろいろな思いを抱えてここで暮らしていることを感じました。
一頭一頭にかわいい名前と、写真入りの名札がついています。中には「東北 被災預かり」と書かれている子もいます。東日本大震災から10年近く経ちますが、様々な理由で未だにこの施設で生活している子もたくさんいるようです。当時は約240頭もの被災した動物を保護したと話してくださいました。
介護犬の部屋では、介護が必要な犬たちが暮らしていました。子どもたちは「この子はどんな病気?」「どうして脚がないの?」と、質問をしていました。
猫舎には、たくさんの猫が生活していました。もともと飼われていた猫が多いため、人懐っこく穏やかな様子でした。猫たちとたくさん触れ合い、「優しくなでてあげよう」「寝ているときは触らないようにしよう」「猫のほうからすり寄ってきたら触っても大丈夫」など、動物に対する優しさを持っていました。
見学の後には、副所長さんに質問をしました。
「保護される子たちはお年寄り?」
「これまで何頭ぐらい保護した?」
「外国の動物でも、保護する?」
など、見学だけでは見えなかったことまで考えを広げています。
今回の訪問を通しての子どもたちの感想として、「かわいかった」「こわかった」「たくさん犬や猫がいた」などが多かったですが、また何年後かに訪れると違った感想を持つのだろうなと思います。
動物たちに対して優しく接する心が、不幸な動物を増やさないための第一歩だと思います。悲しい現実を変えていけるよう、ひとりひとりが小さなことから考えたり取り組んだりしてくれることを願っています。
(K.K)