テーマ学習 生き物プラネット: 猪名川河川敷公園 生き物さがし(低学年)


阪急池田駅から徒歩20分ほどにある猪名川の河川敷に行きました。講師の谷上さんは画家、写真家で日本野鳥の会、箕面川を美しくする会でも活動されている方です。


川べりを歩いて行くと、少し離れた洲に真っ白なコサギが舞い降りるのが見えました。

子どもたちはキラキラと輝く川面が見えると一斉に川岸に駆け寄り、淵に沿って歩いていきます。しばらくすると、川の中にコンクリートで作られた櫛形の道がみえました。すぐ脇はスロープ状になっています。これは魚道と呼ばれ、下流から上がってくる魚が、水量が少ない時でも、脇を通って川に登れる仕組みのとおり道だという事を谷上さんから教えていただきました。

浅瀬をそっと歩いて行き、中をのぞくと、小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えます。

水の中に網を入れゆっくり動かすことを繰り返しているうちに「あっ!とれた!!」といううれしそうな声がしました。又、魚道の近くの少し深みのある場所にはカニが歩いているのが上から見え「カニ!カニ!カニ!そこそこ!!」とはしゃぐ声がきこえました。石の陰に隠れながら逃げる15センチぐらいのカニを数人で追いかけ、やっと網の中に捕まえる事ができました。バケツの中にはすじえびやヤゴ、カエルなども入っていました。

 

昼食後はワークシートに、見つけた生き物の絵や名前と数を書きました。その後の休憩時間は遊具であそぶ人、草むらにいる蝶やバッタを追いかける人、川で魚やエビを探す人など思い思いに過ごしました。

 

翌週の振り返りの時間は、見つけた生き物の種類や数をまとめました。魚(オイカワ、カワヨシノボリ、カマツカなど)、エビ類(スジエビ、ミナミヌマエビ)、小さな2枚貝、カエル、トンボのヤゴ、モクズガニなどがありました。

生き物の種類によって水質状態(Ⅰきれい川~Ⅳとても汚れた川)がわかります。採集した生物から猪名川はⅡ~Ⅲの汚れの川だという事がわかりました。

今後、森・川・海と人の暮らしがどのようにつながっているのか、一人ひとりが考えられる学習になればと思います。

 

(M.Y)