ドライアイスの実験


「ドライアイス」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
手で直接触ったら凍傷を起こしてしまう危険なもの、
生協などの発砲スチロールの箱に入っていて低温を保持してくれるもの、
水に入れると白い煙が出て特殊効果を演出してくれるもの、・・・
でも、ドライアイスについて学校で教わったことはありますか?
箕面こどもの森学園では、今回、このドライアイスを使った授業があったんですよ~♪
例えば、ドライアイスの上にスプーンを置くと・・・あら不思議!
スプーンがドライアイスの上で震えて音を出し始めたではありませんか!
また、床の上を滑らせてみると、摩擦抵抗がほとんど感じられないなめらかな滑りっぷり!
しかも、ドライアイスが接地していた床面、全く濡れていないのです。
ドライアイスは氷とは違い、水が固まったものではありません。
二酸化炭素を固体にしたもので、溶けて液体になるのではなく、一気に固体から気体
へ変化するのです。
これを「昇華」というんですね。「しょうか!」(「そうか!」の意・・・笑)
スプーンが震えるのも、床面をなめらかに滑るのも、ドライアイスの表面から常に気体(二酸化炭素)が発生しているからなんですね。
この後もいろいろな実験が続きます。
ドライアイスのかけらをフィルムケースに入れ、蓋をして置いておくと・・・バンッ!と蓋が飛び上がった!
ビニール袋に入れて入れ口を縛ると・・・袋がだんだん膨らんできてパンパンになり、最後は穴があいてしぼんでしまう・・・。
ラストの実験がまたスゴイ。
なんと、‘サイダーを作って飲む’!
粉末にしたドライアイス、水、砂糖、クエン酸、レモン果汁を混ぜ、圧力をかけて二酸化炭素を水に押し込め、炭酸飲料にしていきました。
茶漉しを通して液体のみに仕上げ、飲んだサイダーのお味は・・・酸っぱい!
砂糖少な過ぎ?クエン酸入れ過ぎ?レモン果汁入れ過ぎ?
と最後まで大盛り上がりの授業でした~。
ペットボトルにドライアイスを入れて遊んでいて破裂事故があり、大けがを負ったケースの話もあり、危険性もしっかりレクチャー。
どの子の表情も真剣そのもの。
実験や作業時のキラキラと大きく見開いた目、適切な扱い方をしっかりと聞いて集中している目。
ホント、こどもの森の授業で見られるこどもたちの目ってステキです♪
(T.N)