ピースおおさかに見学に行きました


ピースおおさか(大阪国際平和センター)に見学に行きました。
着いたらまず、大阪大空襲の様子を描いたアニメを見ました。
空襲を受けて右腕を失くした女の子の話でしたが、空襲の恐ろしさがリアルに描かれていて
子どもたちの心に強く残ったのではないかと思いました。
展示室は4つあり、それぞれの展示をじっくりと見ることができました。
展示室Aでは、大阪空襲の実態を伝える模型や映像などがありました。
大きな1トン爆弾を見て「これが落ちたらこの建物なんか吹っ飛んでしまうのかなあ」とつぶやく子。
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3月13日の大阪空襲では50万人もの人が被災したそうです。
爆撃機数、焼夷弾数、被災戸数、死者・行方不明者数などをメモしてきました。
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展示室Bでは、日本が起こした15年戦争についての資料がたくさん展示してありました。
日本軍による侵略や捕虜の虐待の写真が生々しく、あまりの恐ろしさに子どもたちも口々に「怖い」を連発していました。
また、アウシュビッツの地下牢の扉も展示してあり、押しこめられた人々がつけた傷跡が残っていました。
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15年戦争の流れを解説したビデオも見ることができました。
展示室Cは平和への希求というテーマで、地域紛争や核戦争、核軍縮への取り組みなどについての展示がされていました。
運命の日の時計というものが掲げてありましたが、これは核戦争の危機を示す時計で、核戦争が起こるのを12時として今が何分前かを表すものでした。
核戦争への危機が高まっていると針が進み、緩和されると針が戻るのです。
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現在はなんと6分前・・・
特別展示室には沖縄戦の時の写真や日本兵の遺品などが展示されていました。
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特攻隊の方たちの最後の写真などもあり、「撃ち落とされた飛行機に乗っていた人は何を考えて死んでいったのだろう」と考える子もいました。
館内には中庭があり、そこには大阪空襲のモニュメントが置かれていました。
8つの鐘が並んでいて、それは8回の空襲を悼むためにつくられたものだと知りました。
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広島と長崎の被爆後の焼野原から芽吹いた「被曝クスノキ2世」と「被曝アオギリ2世」が置いてありました。
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戦争の悲惨さ、命と人権の尊さについて考えることのできた一日でした。(A.M)
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