”農”の中間発表会〜ワールドオリエンテーション20年度1学期〜


今年度最初のワールドオリエンテーションのテーマは「農」。今までにオンラインでトピックについて学んだり、畑に行って作業したりして学んできました。

”農”を学ぶ〜20年度ワールドオリエンテーション〜

畑で野菜づくり、はじめました。

 

その後、個人個人で自分の関心があるテーマを考え、調べを進めてまとめていきました。

今回は、あえて1学期だけで終わらず、2学期までかけて学ぶことにしています。

その理由の一つは、一度自分のテーマについてまとめてみた後に、周りからフィードバックを受けて、更に深めて学ぶということにチャレンジしてみるためです。

そこで1学期の最後に、クラス内だけで中間発表会(おまとめ会)を実施しました。

 

「なぜ人はお肉を食べるのか」

自分自身がベジタリアンとして過ごしてきたこともあり、このことに興味がわきました。ビーガン、ベジタリアンとはどういう人のことか、人間の食にとって肉はどのような存在であるか…自分を見つめながら問いを深めていくことができそうです。

 

「オランダと日本の農業」

農業について調べていると、オランダの農業が、決して広くはない国土にも関わらず世界的にも優秀な成果をあげているということを知りました。そこに注目して日本の現状と比較しつつ、特徴を紹介しました。日本の農業の課題解決へのヒントが得られるかもしれませんね…!!

 

「食品添加物」

食物添加物は身体に良くない、ということをよく聞くので、実際どういうことなのかを調べてみました。実は添加物にもいろんな種類があり、全てが害になるわけではない。味を加えたり、保存できるようにしたり、そういった工夫のために使われています。今のところ、「思ったよりも危険ではないと感じた」という結論でした。

 

「交配から遺伝子組み換えへ」

人間が農業を発達させていく中で、より効率的に作物を作っていくために行ってきた「交配」や「遺伝子組み換え」について調べてまとめました。その違いや課題点を伝えました。

 

「海外からの輸入がなくなるとどうなる?」

日本の食料自給率に注目しました。歴史を辿るとどんどん下がってきました。海外の輸入に頼っていると、それが途絶えたらどうなってしまうのかを考えてみました。そして自給率100%にするにはどうすればいいかを考えてみましたが、最終的には「必ずしも100%にすることがいいこととも限らない」という気付きを得ました。

 

「遺伝子組み換え作物」

テーマを決める前に学習した遺伝子組み換え作物について、いくつかの本を読んで情報を集めました。消費者にとってどうなのか、環境にとってどうなのかといういろんな視点でメリット・デメリットをまとめました。

 

「バクスター効果」

農について思いつく限りの疑問をたくさん出して調べていく中で、「バクスター効果」について詳しく調べることにしました。植物が思考しているのではないかということについての実験結果があることを紹介し、新鮮な視点が生まれました。

 

「遺伝子組み換え作物の影響と危険性」

はじめはテーマ選びに悩みつつも遺伝子組み換え作物の影響と危険性を調べ、発表しました。除草剤と遺伝子組み換え作物の関係、日本での規制基準、GM作物にかかわる企業、海外の政府の対応など詳しい情報を伝えました。その情報をもとに、どう思うか、問題意識を持って意見をまとめました。

 

「ゲノム編集」

以前から興味を持っていた遺伝子組み換え作物のことから広げて「ゲノム編集」について情報を集めました。発表会が始まる前にホワイトボードにイラストを使って詳しく書いて、その場で大人でも知らないような専門的なことを自分の言葉で説明しました。遺伝子組み換えよりも安全な作物ができる、というお話でした。

 

「コロナの自粛と蜂蜜」

自粛期間中に蜂蜜の収穫量に変化があった情報をもとに、仮説を立てて調べました。日本語のサイトでは情報が得られなかったので英語のニュースも調べた内容も伝えました。自粛期間中は植物や動物にも、住みやすい環境になっていたことが伝わってきました。

 

「F1種のメリット・デメリット」

テーマを決めるまでに学習した内容の中から、種子のことに注目して調べました。自分で疑問に思ったことを挙げて、調べたり、メリット・デメリットをまとめたりしました。

 

「農業と動物のかかわり」

受粉には蜂の動きが、土には微生物や生物の働きが大きく影響していることを伝えました。ミツバチの役割といなくなった時の影響、土壌生物の役割と農薬が与える影響を紹介しました。ミクロな視点で見ることができました。

 

「農の現在から未来へ」

種苗法や今の日本の農業の現状について関心のあることを幅広く調べました。また書籍やインターネットなどの二次情報だけに頼らず、当事者からアンケートを取るなど、多角的な視点で考えたことを伝えました。自主的に近所の市民農園を借りて農業を実践してきた熱意も感じられる発表でした。

 

今回は中間発表なので途中でしたが、様々な視点がありました。この中間発表について、クラスでフィードバックをし合って、2学期に入ってからも継続して学んで最終発表をする予定です。

日程は今のところ10月3日(土)を予定しています!お楽しみに〜。(J.S.)