「かず」の学習は、
それぞれの子どもたちが、自分に合った速度で進めていく個別学習を基本としています。
わからないところはスタッフに聞きながら進めていきますが、他にも、色々な学習の形があります。
かず個別・・・・子どもが希望すれば、スタッフと1対1で学習。
かずポイント・・必要に応じて、少人数の子どもたちがスタッフと学習。
かず共同・・・・スタッフが設定した学習内容を、希望する子どもたちが選択して、
別室で具体物や体験を通してみんなで学ぶ共同学習。
今回のかず共同は
「時計」の読み方の学習をしました。
初めに、時計は、10進数で分けられていない事、
これは地球の周期と関係があり、夜と昼がずれないように考えられて決められた事、
もし10進数単位にすると、昨日の1コマ目は明るかったのに明日の1コマ目は真っ暗!
と、昼と夜の長さと時計の時間が合わなくなる事、
などを伝えました。
時間が過ぎていくのを、
・もし直線状の時計だったら?
針がどんどんまっすぐに進んでいったら・・・?
「だからまあるくしたんかあ」
・まあるい時計は?
60が=0の場所やから、
「また初めのスタートの場所から針が進められる」
「時計をまあるくした人、よく考えたなあ~」
「そうやなあ~」
「すぐ次に進めれるもんなあー」
そして
初めに12に分けられてる「時」の読み方
・時計の針が2なら2時、3なら3時、あってる?
「うん!」
「知ってるわ」
「時計に数字が書いてあるからすぐわかるで」
・だったら、もし針が2と3の間で3時に近い時は、2時?3時?どっちなんかな?
「3時や」
「2時や」
「2時半?」
「??!」
・みんなに聞くけど、8歳の誕生日が明日っていう日、その日に今何歳って聞かれたら何歳って答える?
「7歳!」
「まだ7歳って言う」
「明日から8歳やけど今はまだ7歳って言う」
・時計も同じ、あと少しで3時でも、すぐ前までは、まだ2時のうち、
3時の誕生日(?!)はまだ来てないから。
「そっか」
「だったら2時」
「もうちょっとで3時でも、まだ2時や」
次に12ではなく、60に分けられてる「分」の読み方
たいていの時計は、分を読むための数字が書かれてない。
そこで、時計を作って分を書き入れてみました。
5分、10分と数字を書き込んでいきました。
・1分、2分のメモリも書いてみよう、0分(12時)と5分(1時)の間にメモリはいくつ書いたらええかな?
「5つ」
「ちがうで!」
「え、なんで」
「メモリは4つやで」
「・・・」
・1分2分・・・って数えていって、5分目が1(1時)のとこになるためには?
「4つでええで、1のとこが、5つめやから」
「メモリを4つ書いたらあいだが5つや、ちょうどになる」
「どこも4ついれたらええな」
等々、書き直したり、教え合いながら分のメモリ付きの時計が完成。
(この「間の数」と「メモリの数」は、高学年の植木算の時、思い出してもらえるといいなあ~)
「時」や「分」がすぐに読めるようにするために、トランプやカードを使っても覚えました。
3年生も参加したのですが、3年生なりの発見や方法、
カードの使い方の工夫などを2年生に丁寧に教えてくれていました。
かず共同学習では、それぞれの考えや発見を共有しながら、
学習が広がっていけばいいなと思っています。(Y・H)