おでかけ


この日は、こどもの森の「おでかけ」の日。

ガイド役の子が通学路や自分の町を案内する日です。

 

ガイド役の子はしおりを作ったりスケジュールを組んだりして準備をし、当日はツアーコンダクターのように案内してくれます。
みんなは、普段一緒にいる友だちが、どんなところに住んでいてどうやって毎日学校へ通ってきているのかなどをめいっぱい感じる一日です。

 

そしてこの日はなんと…西脇まで!
高速バスに乗って行きます。
…ということは、ガイド役の子は毎日毎日高速バスで通ってきてくれているのです!
そしてなんと、ガイド役のNちゃん、20数人分の高速バスチケットを先に買っていて、バスに乗り込む前にみんなからお金を集め、チケットに交換。なんともスムーズ!

 

バスの中も、こしょこしょ話くらいの声でお喋りしたり景色を見たり、思い思いに過ごします。
スタッフも本を読んだりバスでの時間を楽しみます。

 

だんだん、だんだん、景色も変わり、冬の田んぼが広がってきます。

 

「もうすぐやからチケットそろそろ用意しときよー!」

Nちゃんの声にみんなもそわそわ。

 

そして到着!
一時間ちょいのバスの旅で、車内の暖かさに火照って赤い顔のみんな。

バスを降りるとNちゃんのお父さんとお母さんがお出迎えに来てくれていました。

「こんにちはー!」

ここから車で送ってもらって、へそ公園へ向かいます。

 

…と、ここでNちゃんに、ある迷いが。

事前の計画では、

晴れ→へそ公園
雨→プラネタリウム(館内施設)

だったので、予定通りではへそ公園で遊ぶはずだったのですが、

『プラネタリウムに行きたい人もおるかもしれへんなあ。』と迷いだします。

でも…

この後の予定もあるし、帰りの高速バスの時間もあるし、プラネタリウムもへそ公園も行ってたら時間なくなっちゃう…

どうしよ…

みんなに聞いてみても意見が分かれる…

(ぐっとこらえて、スタッフも見守る)

 

とりあえずプラネタリウムの館内の方に人数のことや時間のことなどを聞きに行った様子。

Nちゃんに呼ばれてスタッフも一緒に中へ。

みんなで少し待っていると、

「入れるで!」とNちゃん。

予定変更でプラネタリウムとへそ公園、両方楽しむことにした様子。

急な予定変更に戸惑う子もいましたが、館内に入ってみると、なんとも興味深いものがたくさん!

プラネタリウムも入っている「経緯度地球科学館テラドーム」にて、地球や自然について館内の方に説明してもらったり、体験型の展示で不思議を感じたりしました。
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日本のへそと呼ばれる西脇についても、ここで知ることができました。

その後は外で思いっきり遊びます!
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はい、チーズ!
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いっぱい遊んで公園からの帰り道、「あそこが秘密基地やねん」と、みんなに教えてくれるNちゃん。
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「本当や!秘密基地みたい!」と、みんな。

さて、ここから歩いてNちゃんのおうちへ。
それぞれの自分の町と比べてみて初めて知ることもあったみんな。
Nちゃんやお父さんの話にも興味深く聞いています。
そして
なななんと、おじいちゃんおばあちゃんも出てきてくださり、手作りのお米をお土産にいただきました!
一升分くらいかな??
なんともありがたい!
それぞれにお礼を言って、次はNちゃんが以前通っていた学校へ。
するとここでも、なななんと!
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こんな温かいお出迎えが!
みんなも驚き、スタッフも泣きそうに…(いや、大号泣。)
校内を案内してもらい、クラスも少し見せてもらいました。
クラスメイトや先生が「NちゃんNちゃん」と声をかけてくれていたり、私たちにも挨拶をしてくれたり、本当にあったか〜い気持ちになりました。
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別れ惜しくも「また来るねー!」とさよならをし、高速バス乗り場へ向かいます。

Nちゃんやお父さんお母さんに見送ってもらって、ここでバイバイ。
みんなで学校まで帰ります。
帰りも無事に高速バスを降り、市バスから学園までの道でもプチドラマが。
バスの車内、おばあちゃんに席を譲ってあげる子
知らないおばあちゃんおじいちゃんに話しかけられて、最初こそ戸惑いながらも楽しかった今日のことを話している子
もらったお米が重くて歩けなくなっちゃった一年生を代わる代わる助けてあげる上の学年の子たち…

そして、この日一日のガイド役のNちゃんは、途中で予定通りにいかなかったり、時間やみんなのことを気にかけたり、訪ねるところに連絡したり、たくさん気を配ってくれました。うまくいかへんな〜と思ったこともきっと彼の学び。
みんなにとっても、Nちゃんや町のことをたくさん知れた一日になりました。

せーのっ!『日本のへそは、にしわきー!』
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(M.F)