空から蝶をよぶ場所づくり


5月30日、『空から蝶をよぶ場所づくり』をしました。
こどもの森では2年程前から、自然環境調査を専門にされているミッチーさん(道端さん)のご協力のもと「校庭にいろんな蝶が訪れやすい場所づくり」をしています。
この取組みは、蝶はそれぞれの蝶によって決まった植物をエサとして選ぶのでその習性を知り、人の目線ではなく蝶が寄ってきやすい植物を植えて、校庭を地域がもつ自然環境に合わせたものにしていこうというものです。
まず、ミッチーさんから蝶と蝶がいる環境についていろんなお話を聞きました。
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森には木の葉をたべる森の蝶、草原にははっぱを食べる草原の蝶がいること。
アサギマダラという、2000kmもの距離を旅する蝶のお話。
蝶が長い距離を飛ぶには、羽をバタバタさせて飛ぶのではなく、
グライダーのように風にのって飛ぶというお話。
そして、いよいよ3つの班に分かれて、近くの千里北公園に出かけました。
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公園に着くと、子どもたちはすぐに蝶を見つけはじめました。
子どもたちは暑さも気にならない様子で、
網を片手に蝶を探して元気に駆けまわっていました。
今までも調査を続けてきていた子どもたちは、
だんだん蝶の名前にもなじみ、飛んでいる蝶がどの蝶かを教えてくれていました。
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学校に戻り、グループごとにまとめをしました。
この日見かけた蝶は、キチョウ・モンシロチョウ・アゲハ・ツバメシジミ・モンキチョウ・ヒメウラナミジャノメ・ベニシジミ。おととしや去年の今の時期と比べて、蝶の種類と数にどんな違いがあるかを見ました。
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そしてミッチーさんから、アサギマダラの幼虫をいただきました。
アサギマダラがさなぎから羽化するとき、とてもきれいな色になるのだそうです。
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羽化する1ヶ月後、こどもの森からアサギマダラが空へ飛びたてるように、
幼虫が育つようすを子どもたちと見守りたいと思います。