生活のかず
高学年の「生活のかず」は、こどもの森の生活に関わるかず(算数)を考える時間です。
昨年度は、夏祭りやフリーマーケットでするお金を数えること、修学旅行に必要な予算を考えること、それを表やグラフで表現することなどに取り組みました。
今年度も7月に迫ったフリーマーケットに向けて、まずはお金の数え方から始めました。
今日考えてほしいこと
まず、どんな金種があるかを確認しました。
そのあと、スタッフから「どうして、3円玉とか4円玉とか7円玉はないのか、考えてながらやってみてね。」と伝えました。
選択した人達からは、「987円玉とかもないで、全部のお金で玉があったらややこしい。」とか、「2000円札があるなら、2円玉はあってもええんちゃう?」のような言葉は出ていました。
金額をお金で表す
表示金額を硬貨で表すとどうなるか、ホワイトボードを使ってお金の絵を描きながら確かめました。
分担して硬貨の絵を描きながら、「私はPiTaPaやから、コンビニのお買い物でもお金使ってないねん」のような会話もありました。ひょっとして、お金を使うのは、こどもの森の夏祭りとフリーマーケットだけかもしれませんね。
「874円は、きっちり払うとしたら、どんなお金で払う?1000円出したらいくらおつりがくるかな?」というようなことをじっくりと確かめていきました。
実際にお金を数える
さて、メインイベント、「ざるに入っている硬貨を数える」です。
お金を実際に触ったことがあまりない人たちなので、金種ごとに枚数を数え、金額を計算し、後で足していく、という方法をとるチームばかりでした。枚数を間違えて、計算も間違えるという2重の間違いが起きてしまいました。
1枚の硬貨も足りなくならなかったのに、計算した金額が合わない!というおもしろいことになりました。
再チャレンジ!
もう一度、お金を数えてみよう!!
前回の失敗は、金種ごとに枚数を数えて、あとで計算で足していくからかな…
では、今回は、1000、100、10、1という枠を作って、1000の位から埋めていくようなやり方でやってみよう!ということになりました。
前回やってみて、少し慣れたこともあって、お金を数える手つきもよくなってきました。スタッフが作ってきた計数器があったのですが、それも使わずにどんどん進めていました。
結果、3チームで数えた金額を合わすと、準備してきた金額にばっちり合いました。
おさいふスッキリ大作戦
さて、お金の計算の最難関?、「おさいふスッキリ大作戦」を最後にやってみました。
支払い方を工夫して、おさいふの中身を減らす方法を考えます。さすがに少し難しく、苦戦していました。
最近は、お買い物をしても、現金で支払うとか、ほかの人が現金で支払っているところを見る、という経験が少ないですもんね。
お店の人からの親切な一言、「こまかいの、いいですか?」を聞くこともないのかなと思います。お金を通じた算数的な経験が、だんだんなくなっていくのでしょうね。
最後に、どうして、3円玉がないのか、少しだけ解説しました。
「硬貨は10の約数(割れる数)が使いやすいよね。つまり、1、2、5が付くのが使いやすいってこと」
「日本は2円玉とか20円玉はないけど、オーストラリアは20セントや2ドルの硬貨はあるよ」
お金を通じての算数の体験でしたが、昭和なスタッフと令和な人たちの体験の違いをひしひしと感じる時間となりました。ほんま、PiTaPaでええやん~(NY)