哲学「生きるって何?」


3学期の哲学のテーマは、子どもたちが決めた「生きるって何?」
この難しいテーマに低学年の子どもたちが取り組みました。
ろうそくに火が灯ると、子どもたちの気持ちがすっと集中します。
最初にスタッフが問いかけました。
「人はどうやって生きているんだろう?
これがないと生きていけないものって何があるかな?」
「食べ物!」
それ、すごく大切。
「誰かがいないと生きていけない。たとえば家族とか。ごはん作ったりしてくれてるから」
本当にそうだねえ。誰かが何かをしてくれてて、だから生きていけるんだよね。
「じゃあ、人はなんのために生きているんだと思う?
みんなにとって、生きることはどんなこと?」
スタッフの問いかけに、子どもたちは次々と自分にとっての生きる意味を話してくれました。
「学ぶこと!」
「人にしてあげたり、してもらったりすること」
「人に幸せをささげること」
「楽しいとか、さびしいとか、いろんな気持ちを感じること」
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子どもたちの言うことがあまりにすごすぎて、本当にびっくりしました。
学び。人生において、学びは一生続くもの。そのことを感じ取っているからでた言葉なのでしょう。
協力。人は互いに支えあって生きている。
愛。誰かを幸せにするために生きるってすてきです。
感じる。人だけが、感情を持っている。いろんな感情を体験するすばらしさを、この子は知っているんだなあ。
そして、哲学のしめくくりに、歌を一曲聴いてもらいました。
「今日のおわりにありがとうをかぞえよう」(槙原紀之)
人はいろんなものに助けられ、支えられて生きている。
そのことに感謝しよう。
そういう内容の歌です。
初めて聴く歌なのに、途中からみんな小さな声で歌い出しました。
そして、今の気持ちや考えを作文にまとめ、
心地よい哲学の時間が終わりました。
(A.M)
「今日の終わりにありがとうを数えよう」