火災避難訓練をしました


木曜日2コマ目の時間に火災避難の訓練を行いました。1階のキッチンから出火したという想定で、事務室にいたスタッフが警報音を聞いて、火元を確認し、火災が発生したことを119番で消防署に通報をしました。もちろん、「火災避難訓練です」という言葉を付け加えて。
他のスタッフが大声で2階で学習をしている子どもたちに「火事です! 火元はキッチンです。非常階段から避難して下さい!」と叫びました。一方、1階にいたもう一人のスタッフは、廊下に設置されている消火器を持ってきて、それで火元のガスコンロに向かって粉末消火剤を噴射しました(もちろん、まねです)。
2階の教室にいた子どもたちは、スタッフの指示にしたがって、2階の非常出口の方に向かいました。そこから避難階段で校庭の方に降りて行きましたが、上靴を履いていない裸足の子もいました。校庭に集まった子どもと大人たちの人数を数えて、全員が無事避難したことを確認しました。
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学校の前の道路には、すでに箕面市消防署の消防車が1台来ており、3人の消防士さんが待機しておられました。消防士の主任の人が、火災が起きたときの正しい消火や避難の方法について話してくれました。
火事が起こったときは、早期発見と初期消火が大事だ。お家に中には火災感知器という器械が取り付けられているので、それがなり出したら、火元を確認すること。炎が自分の背丈よりも高ければ、もう火を消すことは無理なので、「火事だ!」と周りの大人に知らせる、逃げるときは火元とは反対の方向へ行く、煙を吸うとその場で倒れてしまうので、できるだけ姿勢を低くして、煙を吸わないようにする(煙は熱いので、上の方に上がる)ことなどが大事です。
学校に取り付けてあった火災報知器を消防士の人が試しに鳴らしてみました。その音が鳥の鳴き声のような音だったので、校庭の木にとまっていた鳥がその声に反応して、ピーと鳴いたので、みんな思わず笑ってしました。
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次に若い消防士さんが消火器の正しい使い方を説明してくれました。まず、火災を発見したら、身近かな特定の人に向かって「火事なので119番に通報して!」と頼んだ後、消火器の安全ピンを引き抜いて外す。ボンベからホースの先をとり外し、ホースの先端を火元に向けて構える。噴射する前に後方の逃げ道を確認してから、レバーを強く握って噴射するという順番でやります。校庭に、火を噴いているコンロの絵が描かれたスタンドが3つ並べて置いてあり、それに向かって消火作業をやることになりました。
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最初にスタッフがやってみましたが、消火器を構える位置が火源から遠すぎて消火剤(この訓練では水で代替)が届かなかったり、消火活動をする前に自分の逃げ道を確認できていなかったりしました。
次に子どもたちが消火活動をやってみました。大人の場合と同じように、やはり消火器の位置が遠かったり、119番への通報を人に頼むのを忘れたりしました。本物の粉末消火器では噴射の時間はたったの15秒とのことでした。そんな短い時間で火源に向かって消火剤を正確に噴射するのは難しいだろうなと思いました。ましてや、火事で気が動転しているのですから。
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消火訓練が終わったあとは、消防車の装備や機能について消防の人に説明してもらいました。現場に来てくれたのは、水タンクを積まない小型の消防車でした。消防車にはホースのほかにも水圧計や電源装置、通信設備やドアなどを破壊する設備などがぎっしりと積まれていましたが、子どもたちにはとても興味をそそられ、「これは何ですか?」、「何のために使うのですか?」といった質問を連発していました。
「消防車が赤いのはなぜですか?」という質問をした子がいました。「多分、最初に消防車を輸入してきた時の車がたまたま赤かったからではないだろうか」ということでした、外国には黄色い消防車もあるそうです。
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火事の現場で消防隊員が身につける防火服も見せてもらいました。丈夫そうな生地でできていて、21?22キロぐらいあるので、低学年の子ども一人分の重さがあります。こんな服を着て、火事場で行動するのですから体力がないといけません。そのため消防隊の人たちは毎日訓練を怠らないそうです。ふだんはとてもやさしそうなおじさんやお兄さんでしたが、いざとなったら頼りになる消防隊の方たちです。
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来てくださった消防士のみなさん、また消防署で待機しておられる消防隊のみなさん、今日はどうもありがとうございました!(M.T)