作品づくり : 自分から友だちへ 友だちから自分へ


 プロジェクトは、自分の好きなことを計画を立ててやる時間です。
 何をやるのか考えるとき、自分は〇〇がやりたい!とやり始める人もいますが、友だちがやっているのを見て、自分もやってみよう!と思う人もいます。
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『コラージュ』もその一つ。
好きなイラストをコピーして、色鉛筆で色を塗り、レイアウトを考えてのりではっていくという簡単なものです。
けれども、子どもたちにしてみると、あれこれ色を考えたり、丁寧に色を塗ったり、レイアウトを考えたりといろんな要素があり、時間をかけて作っています。
ある女の子がやりだし、今3人ほどの人に広がっています。
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『スライム』も広がりました。
ある女の子から始まったスライム。 見たり、さわったりするとおもしろいのか、「スライムやりたい!」という子が何人もでてきました。
水とのりとホウ砂と絵具だけでできて簡単なのですが、以外と難しいのがホウ砂の分量と混ぜ方。
水っぽくなるときもあれば、カチカチになったり、分離してしまうときもあります。
そんなとき、前にやっていた子がさりげなく教えてくれたりします。
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『弓矢』も伝染!?
手で何かを作るのが得意な男の子。静かに弓矢を作っているのですが、その矢の威力がすごい!
「ぼくも作ってみるわあ」と数人の男の子が弓矢をつくることに。
「どうやったらとぶ?」と得意な男の子にアドバイスを求めながら作っていました。
アドバイスを求められる方もまんざらでもない様子。いろいろ教えてあげていました。
このほかにも、いろんな子のいろんな作品が拡がっていくことはよくあります。
「学び」とは、本来「まねる」からきているという話も聞きます。
友だちが作っている作品は、実際に見て触れるので身近に感じ、作ってみたくなるのでしょう。
最初にやった子にしてみると、自分のやったことが拡がっていくのは、自分のことを認められている、受け入れられていると感じ、自信にもつながっていくようです。
指編みのリリアンを紹介した女の子。
瞬く間にリリアンが低学年の女の子の間でブームになりました。
「リリアンがこんなに流行るとは思わんかった!あ~いそがしい、いそがしい。」
とってもいい笑顔をしながら言っていました。
自分から友だちへ。友だちから自分へ。 そういう学びが大切なのだと思います。  (M.F)