赤塚さん(耳のきこえない方)のお話と手話のグループワーク


 今日のテーマでは、赤塚さん(耳のきこえない方)にきていただいて、聞こえないとはどういうことかお話してもらいました。
 はじめに、耳が聞こえないとどんな感じなのか体験したことを発表しました。
 事前に「口でしゃべらないで、家族か友達と会話をしてみる」「音を消してテレビを見る」ということを家でやってくるという課題が出ていました。
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 「何を言っているのか、よくわからなかった」
 「何回も何回もジェスチャーをしなければならなかったから大変だった」
 などなど、いろんな意見が出ました。
 「そうですよね。耳が聞こえないということは、それだけいろんなことがわからないということなんです。」
 赤塚さんは、質問を織り交ぜながら、わかりやすくご自身の体験について話をしてくれました。
 「こうやって、話をしているけど、私は自分の声が聞こえると思いますか?」
 「そう、聞こえません。どうやって、しゃべれるようになったと思いますか?」
 口の動き、のどの振動などを覚えてしゃべれるようになったこと、子どものとき、耳が聞こえないこと、発音がおかしいことで、いじめられたことなどもお話してくれました。
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 お話の後、耳の聞こえない人がつかう目覚まし時計や、インターフォンなどを紹介してくれました。
 
 その後、危険な事態が起こったとき、耳の聞こえない人にどのように伝えるのかという体験もしました。
 とりあえず、手を引いて一緒に逃げ、安全なところに着いてから、筆談なので状況を説明するといいとのことでした。
 休憩の後は、グループワーク。3グループにわかれて、手話やジェスチャーをしました。
 手話サークルの人がそれぞれのグループに入ってくださり、どのグループもとても楽しそうにいろんなことを伝え合っていました。
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 「すごく楽しかった~」「耳のきこえない人のことがわかった」
 子どもたちにとっても、とてもいい時間になったようでした。
 お別れするときに、何も言っていないのに、赤塚さんや手話サークルのみなさんに、「ありがとう」「たのしかった」など手話であいさつしている子がたくさんいました。とてもあたたかい気持ちになりました。
(M.F)