自分で決めた新しいことへのチャレンジ


プロジェクトの時間は、子どもたちが自分で決めた学習をやる時間です。
この時間には、何回も同じことを繰り返しバージョンアップをしていく子がいる一方で、友だちやスタッフに刺激されて、新しいことにチャレンジする子もいます。
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1学期の終わりに、6年生の女の子が、クロスステッチでとてもすてきなクッションをつくりました。
小さい子は、大きい子がやっていることをとてもよく見ています。
3年生の女の子も、自分が刺繍したクロスステッチを使って、クッションを作ることにしました。
ミシンを使って、ていねいに縫って完成。  
自分でもできたことに、とてもよろこんでいました。
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プロジェクトでは、自分の好きなことができますが、ただ好きなことをやるだけではありません。
計画、実行、後片付け、振り返り(まとめ)まで、自分で責任をもってやり遂げます。
振り返りの方法として、次にだれかがプロジェクトを選ぶときのヒントとなるように、プロジェクトカードというカードにしてまとめる方法があります。
この9月に入学したばかりの5年生の男の子。そのプロジェクトカードの中から、「キーケース作り」を見つけました。「かぎが見つかりやすくなりそうだからやってみる」と一針一針ていねいに縫って作り上げました。
できあがったとき、「やったー!」と完成を喜んでいました。
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スタッフの声かけがきっかけで、かぎ針でコースター作りをすることに決めた女の子。
最初は、かぎ針の持ち方さえもわからなかったのですが、すぐにやり方を覚えました。
「編みたくて、編みたくて、もうがまんできへんねん。」と言って、2日ほどで初めての作品を完成させました。
「家でも、編みたい~ってなるから、買ってもらった!」
マイかぎばりとマイ毛糸をもって、とてもうれしそうでした。
子どもが、新しいことにチャレンジしていき、それを達成したとき、充実感や満足感でいっぱいになることで、次への意欲がわき、成長につながっていくのだろうと思います。
でも、ここで大切なことは、その新しいことをだれが選び、だれがやることを決めたのかということだと思います。
親や教師など、周りの大人が選んで与えるのではなく、自分が選び、自分でやろうと思うとき、子どもたちは、大きな力を発揮していくのだと思います。    (M.F)