「あの子」


2学期のテーマ「さべつのたね(※)」で、暮らしのちがいについて学んでいるグループの人たち。

(※)「さべつのたね」については、こちらをどうぞ。https://kodomono-mori.com/blog/?p=17398

 

この日は、ライトピア21(萱野人権文化センター)へ行きました。

高学年と低学年に分かれて学びます。

(高学年編はこちら→https://kodomono-mori.com/blog/?p=18060

 

 

~低学年編~

 

低学年のみんなは、「あの子」という絵本を読んでもらい、ワークショップをしていただきました。

 

「あの子といっしょにおらんほうがええで」

 

そんなうわさが広まって、孤立していく「あの子」

 

そんなとき、誰かが言った、「それってほんまのほんまやの?」という言葉。

 

 

孤立していった「あの子」は、どんな気持ちだったんだろう?

 

うわさに群がってる人たちの気持ちはどんなだったんだろう?

 

「それってほんまのほんまやの?」と言った、その「誰か」は、どんな気持ちでそう言ったんだろう?

 

そして、もし自分がその「誰か」だったら、どんな風に声をかける?

 

 

「うーん、どうするかなあ。」

「いっしょにあそぼって言ってあげようかな」

「自分もうわさを信じちゃってたのはごめんって言うとか?」

「みんなそう言ってるけど、ぼくはちがうよって言ってあげる」

 

こどもたちの口からは、こんな言葉が出てきました。

 

最後に、この絵本のようなことが今実際に起こっていて、困っている人たちがいること、

らいとぴあ21では、この絵本でいう「それってほんまのほんまやの?」と言って差別をやめようと声をあげたり、困っている人たちの相談に乗ったりしている、ということを教えていただきました。

 

「今もそんなことがおこってるんや。知らんかった。」

 

こどもたちにとって、うわさからこうやって差別が始まっていくこと、今も差別があることは、驚きだったようです。