沖縄と政治を考える〜ワールドオリエンテーション発表会20年度後期〜


2020年度の後期のワールドオリエンテーションは政治×沖縄というテーマで始まりました。

政治×沖縄で学ぶ〜ワールドオリエンテーション20年度後期〜

 

本当は沖縄に行って、現地の空気を感じて学んで来ようと思っていましたが、緊急事態宣言もあり、沖縄に出ることは叶いませんでした。

政治のことも全体で詳しく学ぶことが難しく、最終的には沖縄のことを個人で調べた人が多く、テーマとしては「沖縄・政治」という感じになりました。

 

 

それでもそれぞれの学びを発表する機会ができました。

 

司会の人から学びの概要と今日の流れの説明がありました。

 

◯5分プレゼン◯

「あの日僕らは戦場で〜『沖縄戦』」

それまであまり知らなかった沖縄戦のことを調べて、まとめました。

ゲリラ兵・護郷隊・少年兵・ひめゆり学徒隊などについて調べ、実際に戦争を経験した方たちの言葉も読みました。

実際に戦争を体験した人の言葉にすごくインパクトがあったことを自分の言葉で伝えました。

 

「長寿」

都道府県別に平均寿命を見た時に、特に少し前に沖縄が上位に来ることに注目し、更にそこから順位が落ちているという現象について、その理由に迫りました。

長寿県だった頃から、そうでなくなっていく経過に、歴史の影響があって生活習慣が変わっていった様子を伝えました。

 

「沖縄の言葉」

沖縄について考えた時に、興味が湧いた言葉について調べました。

沖縄の中で地域による違いや、いろんな方言があることを紹介しました。

その中で中国の影響を受けている言葉があることを発見し、海外とのつながりを感じたことを伝えました。

 

「沖縄のチャンプルー文化」

琉球ガラスへの興味から沖縄の文化について調べました。

チャンプルー文化という言葉があり、いろんなものが混ざった文化であることを知り、どのように混ざっていったのかを知るために、歴史について調べていきました。

戦前のことから戦後のことにかけて、色々と調べ、きりがないと感じながらまとめました。

沖縄の文化とは、外国から取り入れたものを環境に合わせて独自に変化させ、発展させてきたものだと感じました。

 

「沖縄の行事」

行事にはその土地の風習や考え方が表れていると考え、沖縄のことを知るために沖縄の行事ついて調べてまとめました。

ハマウリ、シーミー、ユッカヌヒー…などなど、いろんな行事ついて紹介しました。

一つひとつの行事の意味を知り、現地の人の思いがわかったことを伝えました。

 

「なぜ沖縄に基地が集中しているのか」

なぜ沖縄に基地が集中しているのかが気になり、他の県にも基地はあるのか知りたくて、具体的に調べてみることにしました。

そうすると、思った以上に他の県にも基地があることがわかりました。

その中で、割合的にはやはり沖縄が多く、それにも理由があり、他の県に移したり、少なくしたりすることが簡単ではないことがわかって、とても難しい課題であることを伝えました。

 

「沖縄の基地をポジティブに考える」

沖縄の基地問題について、基地がなくなったほうがいい、という意見を伝えるだけでは面白くないと感じ、あえてポジティブに考えてみました。

県民投票の結果については、基地の推進派はあえて投票をしなかったことによって、反対派の割合が多くなっているのではないかと考えました。

沖縄振興予算についても、実は沖縄だけでなく、他の県にも税金は使われているので、その部分だけを取り上げて考えるべきではないと考えました。

このように多角的な視点で、基地を見た時に、なかなか複雑な問題であることがわかりました。

 

「沖縄にはどうして変わった名字が多いの」

沖縄の人の名字が、本土では聞かないものが多いことに注目し、名字の歴史に興味が湧いて調べました。

有名人の名字の紹介から、琉球王国だった頃の名前のこと、そこから薩摩藩の侵攻があって変化していったことを伝えました。

その過程で沖縄県という一つの県が、かつては王国だったことに驚きました。そこの歴史を知り、やっぱり行ってみたいという気持ちが強くなりました。

 

「沖縄の食」

今回のワールドオリエンテーションでは、あえて「ラフなテーマ」を選んでみたいということで食を選びました。

沖縄県の紹介と、ならではの食材についてたくさん紹介し、料理についても伝えました。

このテーマを通して、今まで知らなかった沖縄料理を知ることができ、実際に食べることもできていい経験になりました。

 

「理解〜沖縄基地と本土と私たち〜」

沖縄と政治がテーマに決まってから、プロジェクトの時間も使って本を読んだり、調べ物をしたりして、とてもたくさんの情報に触れました。その中で「基地は本当に必要なのか」という疑問に向き合いました。

最終的に「理解」という言葉が引っかかったので、その理解という言葉について自分なりに深めていきました。

現時点では、基地の必要性は感じない、と伝えた上で、これから米軍関係者と市民が対話する場が必要ではないかと意見を伝えました。

 

「沖縄の事故 犯罪」

沖縄についてなかなか興味が湧きませんでしたが、いろんな情報に触れて、事故や犯罪が他の県と比べてどうなのか、米軍の犯罪が多いというようなイメージがあるが、実際はどうなのかを調べました。

そうすると、自分が予想していたよりも、犯罪が少ないことがわかりました。ただ、米軍関係の犯罪は、日本では裁かれず、数に入らないことがあり、データの読み取りには注意が必要だと感じました。

 

「沖縄音楽」

沖縄について色々なことを調べましたが、なかなかまとまらず、最終的には自分が普段から触れている音楽について沖縄独自のものがどんなものかを調べてみることにしました。

沖縄の音楽が、琉球王国時代の古典音楽とそれとは別の民謡に分かれること、「沖縄音階(琉球音階)」など、沖縄の音楽の特徴についてまとめました。

 

◯ブース発表◯

「大東亜戦争の反日」

プレゼンの発表はできませんでしたが、ブースで発表をしました。

今回は沖縄と政治がテーマで、自分の興味関心は政治の方にあったということで、沖縄とは関係のないテーマで調べました。

いろんな本や映像にアクセスして、多くの情報を得ました。大東亜戦争とは何だったのか、反日とはどういうことかについて自分なりの意見をまとめました。

 

5分プレゼンをしたメンバーも、時間を区切ってそれぞれがブースで発表しました。

ブースでは、プレゼンよりも近い距離で色々な質問を受けながら話をして深めることができました。

 

一部の人はブース発表をオンラインで配信。

オンラインでも質問をいただいて、時間が足りないくらいお話ができました。

 

今回も、様々な視点からテーマを深める時間になりました。(J.S.)