コロナ禍のなか、オンライン学習でスタートした1学期。
春から進める予定だった畑作業も延期になり、それぞれのお家で苗を育てることから
学習が始まりました。6月より登校が始まってからは西宿にある畑をお借りし、
夏休みを通して、実際に作物を育てることに取り組みました。
また普段、食べている野菜ってどんな風にできているの?
日本の“農業”って今はどうなっているの?
これからどうなっていくんだろう?などについて探った今学期。
そこから中学生一人ひとりの興味にそって個人テーマを選び、調べてきました。
今回は一年を前半後半に分けて学習することにしました。中間発表の様子はこちら↓
今回は発表とグループ対話の時間を作りました。
<5分プレゼン>
まずはそれぞれが1人ずつ発表しました。
1. 『なぜ人はお肉を食べるのか』
コクレオの森の会員のメーリングリストでアンケートを採ってたくさん回答をいただきました。その結果を元に自分の考えを模造紙に表現して伝えました。
2. 『オランダと日本の農業』
オランダの農業の特徴を調べて日本のものと比べて課題について考えたり、今後について意見をまとめました。
今までの中で一番自分の興味関心に沿って、納得のいく進め方ができました。
3. 『農業と動物のつながり』
農業と土壌生物についての関わりやミツバチの働きについてまとめました。
ミクロな視点で農業を考えることができました。
4. 『遺伝子組換え食品のメリット・デメリット・危険性』
遺伝子組み換え作物についてまとめ、表などを使ってデータを元に危険性を伝えました。
以前よりも具体的でわかりやすいプレゼンができました。
5. 『食品添加物』
身近なところで食物添加物のことを調べてまとめました。
何も知らない時はただ疑問に思っていただけでしたが、気をつけるべきものとそうでないものがあることがわかりました。
6. 『どうして農薬は無くならないのか』
農薬が戦争のための毒薬の開発の流れでできていることを伝えました。
化学的なところに触れていて、説得力のあるプレゼンでした。
7. 『バクスター効果』
音楽に興味があるため、植物と音楽との関わりについて調べました。
確かなことはわかりませんでしたが、これからも自分で植物に声をかけたりしたいとまとめました。
8. 『遺伝子組み換えの表示について』
以前から問題意識があった食品の成分表示についてまとめました。
具体的な写真や外国との基準の違いなどを示してメッセージを伝えることができました。
9. 『 F1種と固定種』
種子法に関することを学んだのをきっかけに、実際の種を見てみるなど自分でも詳しく調べました。
それぞれの特徴をまとめ、根拠を持って自分の考えを表現することができました。
10. 『ゲノム編集』
当日は欠席でしたが、遺伝子組み換え技術から更に進歩したゲノム編集について学びを深めました。
11. 『当たり前 ~得体の知らない支配者~』
自分で市民農園を借りて農業を始め、種苗法や遺伝子組み換えを調べていく内に「当たり前」というキーワードが浮かび上がってきました。
「当たり前=大多数の民意」と感じて、それが世の中や自分にどう影響しているのか考えたことを発表しました。
<ブース発表>
プレゼンの後はブースで発表しました。
スライドだけでなく、模造紙にまとめたもので詳しく説明したり、参加者の方々から質問を受けていろんな話ができました。
お昼休みを挟んで午後の部は畑の取り組み紹介と『農』対話のじかんでした。
また、この部分もオンライン配信にチャレンジし、会場にいない人にもプレゼンを届けました。
<畑の取り組み紹介>
菜の花プロジェクトみのおさんの西宿の畑をお借りして農業を実践してみたことについて簡単に伝えました。
菜の花プロジェクトみのおさんご協力ありがとうございました!
<『農』対話のじかん>
今回の発表を受けての感想や意見出し合ったり、そこからのディスカッションをしました。
それぞれの考えが深まる時間でした。
最後に全体のシェアと参加者の方から感想をいただき、1日たっぷり時間を使った発表会はお開きになりました。
とても広い視点から「農」を考えることができる学びの多い日になりました。(J.S.)