韓国の方のお話をききました


今日は、テーマ学習「世界の国々を知ろう」の一環で
学園に、韓国の方に来ていただいて、お話をお聞きしました。
韓国で生まれ育ち、結婚してから日本に来られたそうです。
地図を指しながら、韓国を紹介してくださいました。
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子どもたちは、どれくらい韓国のことを知っているでしょうか。
「キムチ!」「チヂミ!」と声があがります。
「チマ・チョゴリ!」という声もあがりました。
「チマ・チョゴリ」は昔の言い方なので、今の韓国では「ハンモ(ック)」と言うそうです。
「キムチ」の話が出たので、韓国と日本の食べ物の違いを話してくださいました。
韓国では、鶏肉をまるまる煮込んで食べる「サムゲタン」「タッカンマリ」という料理があるのですが、
日本の韓国料理店でそれを扱っていなくて、日本人はグロテスクに思うから、と店の人から聞いた時に、
文化の違いなんだなと感じたそうです。
昔は、韓国で、滋養に犬を食べる習慣もあったそうです。
それを聞いて、子どもたちは「え~っ!!」
「え~って思うけど、そう思う前に、そうなんだと思って知ろうとすること。
世界のいろいろな国の人のことを、わかろうとすることがとても大事だと思う。
友達同士でも、顔や性格が一人一人違って、一緒の人はいない。でも、友達になれるよね。
おしゃべりして、友達が自分と違うことを言ってもわかろうとするからだよね。」
大事なお話を、優しい口調で、語りかけてくださいました。
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日本に来て15年以上暮らすうちに、韓国でずっと暮らしていたら気づかないだろうなと思う、
韓国の人の一面も見えるということでした。
「スーパーのレジで、日本ではみんな並ぶけれど、韓国では割り込む人が多い。
それを嫌だなと思ったので、日本人の感覚になってきているのかも。」
「日本はすばらしい国だと思う。」とおっしゃっていました。
最初は控えめだった子どもたちですが、
いろいろな話を聞くうちに、だんだん質問が増えてきました。
「韓国に旅行に行ったとき、お店が遅くまでやっていて、びっくりした」
‐日本のお店は早く閉まる。日本の人は真面目なのかな。韓国では、夜遅くまで友達を家に呼んだりするよ。
「韓国でもゲームがありますか」
‐ゲームはあるけれど、韓国で買ったソフトを日本に持って帰ってしようと思ったら、できなかった。
「日本で、一番おいしいと思った食べ物は何ですか」
‐日本にきて一番おいしいと思った食べ物は、おすしです。
「日本に来たときに、一番興味を持ったことは何ですか」
‐言葉を早く覚えようと思った。今でも「ゾウ」の発音がおかしいって言われる。
6年生の男の子が、「日本に来てみてわかった、韓国のいいところは何ですか」と鋭い質問をしてくれました。
‐韓国のいいところは、人情が厚くて、人付き合いがうまいところだと思う。
最後に「ユンノリ」という、韓国のすごろくを紹介してくださり、
子どもたち全員でやりました。赤と緑の2チームに分かれての対抗戦です。
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片面が丸く片面が平らになっている4本の木の棒を布の上へ投げ、
平らになっている面の出た数だけ、コマを進めます。
3つのコマがあり、3つともをスタート地点へ早く戻したほうが勝ち。
子どもたちは、自分たちで投げる順番をすばやく決め、一人ずつ交代で体験していました。
投げていない人がいたら「あの子はまだやってないで」と気遣っています。
赤チームが最初にゴールしましたが、最後の最後に緑チームも追い上げ、同点に!
ルールは難しくないのに、戦略がいろいろ立てられるので、盛り上がっていました。
学園にあったら、みんなでできて楽しそうです。
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韓国では、この遊び道具を自分たちで作るそうで、買うものじゃないということです。
みんなで作ってみたらいいんじゃないかな、ということで、今後の楽しみが増えそうです!! (C.N)