菜種の搾油体験


先日、手にマメをつくり、さやのかすだらけになりながら、取り出した4キロの菜種。
菜の花プロジェクトみのおのみなさんに来ていただき、搾油をしました。
搾油には、電動の機械を使いました。
100グラムずつはかり、電子レンジで2分あたため、機械に入れると、濃い深緑色の菜種油と菜種カスにわかれて出てきます。 (ボールの中は、菜種かすです)
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「おお~!」「すごい!」「でてきた!でてきた!」 
子どもたちも大喜びでした。
ふふわーと菜の花オイルの香りが漂い出しました。
メンバーの方が、「この瞬間に脱穀のフーフーや汗たらたらの疲れが癒される。この黄金の1滴のために・・。」とおっしゃっていましたが、まさにその通り。
ポタポタ落ちる油を、子どもたちもうれしそうに見ていました。
菜の花プロジェクトのみなさんに作業のやり方を見せていただいた後、子どもたちが分担して作業をしました。
100グラム計り、電子レンジで2分あたため、機械に入れる だけの作業ですが、これが結構大変でした。
電子レンジは、二台稼動しっぱなし。
お皿は熱くてもてなくなる。部屋も熱気で暑い。
4キロあるので、40回はその作業の繰り返し。
それでも、子どもたちは、汗をふきふき、交代しながら、休むことなく、油を搾り続けました。
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それを平行して、ろうそく作りの体験もさせてもらいました。
昔は、灯りとしても使われていた菜種油。
ろうそくも作れるのですが、「黄金の1滴」で作るのはあまりにももったいないということで、今回は市販のサラダ油を使いました。
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4キロで、500CC強の油をとることができました。
搾りたてをそのままいただくのが、一番風味がわかるそうです。
作業が一段落した後、みんなでパンにつけて味わいました。
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「ちょっと苦いけど、おいしい!」
「味が濃い!」
「菜の花の味がする!」
子どもたちにも大好評でした。
「ろうそく作り、たのしかった~」
「菜種、あたためて、機械に入れるのがおもしろかった」
「思ったより、たくさん油がとれた。もっと少ないかと思ってた」
子どもたちも、いろんなことを感じ、いろんなことを学んだようです。
今回の活動では、種まきから搾油まで、「菜の花プロジェクトみのお」のみなさんにお世話になりました。
子どもたちは、菜の花プロジェクトの体験が好きで、活動しているみなさんといろんなお話をしたり、教えてもらうのも好きです。
菜の花そのものと、活動しているみなさんの姿勢が、なにか「伝える力」を持っているからだと思います。
箕面パトロール隊さん(クリーンハイキング)の活動や、間伐体験をさせてもらったときも、そう感じました。
真剣に活動している人がいて、地味だけど意味のある活動が伝えるメッセージを、子どもは理屈ではなく、肌で感じるのだと改めて思いました。
こどもの森学園に来るのは初めてという、メンバーの方がこう言っておられました。
「いつも、こどもの森学園の子どもたちは、とても意欲的に活動すると他の方から聞いていたので、一度、参加したいと思ってたんです。今日、子どもたちがみんな主体的にどんどんやっていくのを見て、びっくりしました。来てよかったです。」
いろんな方とのつながりを作りながら、こどもたちの学びを深めると同時に、新しい教育のあり方への理解もすこしずつ広げていきたいと思います。