「食」をテーマに学んでいる今学期、4回目は「流通」について学びました。
(前回の「生産」はこちら)
食べ物はどこからきているの?
ということで、野菜・魚・肉の流通の流れを図で確認し、
身近な料理の原料が、世界中のあらゆるところから来ていることを知りました。
そして、流通に関係するキーワードについて考えてみます。
「食品ロス」
日本中の食品ロスが、世界中の食糧支援の量を越えているというデータや
その内訳のデータを見ました。
「フードマイレージ」
食物が遠いところに運ばれることによって、どのようにエネルギーが消費されているのかについて。
「地産地消」
地元のものを地元で消費すると、どんなメリットがあるのか、考えてみました。
それぞれについて、意見や感想や疑問を出していきました。(下部参照)
また、この日は漁業見学の事前学習として漁業についても学びました。
「魚」に関する漢字を見て、魚について考えたり・・・
漁業とは何かを学びました。
そして、いよいよ中学生自身による「ミニ講座」を行いました。
1人目のテーマは「ブロイラーについて」
最初はブロイラーが食肉になる過程で使われている薬品がどんな風に人の身体に影響を与えるのかを調べようとしましたが、データがあまり出てこなかったということで、
ブロイラーについてより詳しく調べてきたことをみんなにシェアしました。
薬品だけでなく、光も巧みに使って効率よく生産していることがわかりました。
それもきっかけにして、全員でいろんなことを出し合って深めていきました。
食のテーマは広がり、深まっていっています。
この日の感想・疑問は以下のようなものがありました。
**********************
【食品ロスについて】
・加工して余ったものを、たい肥などに利用する。コストを下げれるのでは。
・日本の食品ロスの量は減っているのでは?多くの食べ物を輸入しているので。
・食べ物を残さないように工夫したらいい。データを利用するなど。
・お店とかで量の大きいのを頼んで、食べ残してしまうこともある。
・バイキングで、多くとって残す人がいる。ちょっとずつ取りに行くとかしたらいい。
・賞味期限を切らすこともある→ 生活習慣の課題!?
・生活習慣から、冷凍食品などを買ってしまう。食生活・習慣を改善しないといけない。
【フードマイレージについて】
・なんで外国産に頼るのか?お金がかかるのに。
・なんで外国産の方が安いの?関税や飛行機代もかかるのに。
・日本産は、あまりとれないから価格が高い。 例えば日本のお米は高いけど、東南アジアのお米は安い。
・外国の種を使って作物をつくって、国産って言われているのが不思議。
【知産地消について】
・地産地消、近くであまり作ってなさそう。
・都会の人は農業や土に触れないで育っている。身近にないからスーパーで買うことになる。味が落ちてるから、野菜などを嫌いになるのかも。都会でも、農業などができればいい。
・フィリピンから日本にバナナを送る時に、青い時にとり、運ばれる間に熟される。現地で採れるものは黄色く熟れてておいしいらしい。
・みんな食料のこととかあまり考えなくなってきている。
・食べ物が当たり前にあるものになってきている。コンビニに行ったら当たり前にある。
・学校とかでも農業に触れたり会ったりする機会が少ない。
【ミニ講座】~ブロイラーについて~
・どんな薬が使われているのか?
・法律はどうなているのか?
・光を当てて、食欲が出るようにしているのは、怖い。
・育つスピードが恐ろしい
・薬の情報が少ないのはなぜ?→誰も食べなくなるから?
・エサ代がかかるのではないか?
・食べる人のことを考えてなさそう
・命についてのことをあまり考えていない
・太らせる方が儲けないようにして、法律を定めたらいい
・ニワトリがかわいそう
・新聞には育て方について書かれていなかった
・豚でも牛でも同じことが起こっているのでは?
・ブロイラーを育てるのはよくないことのように感じるのに、それがなされているのはすごいこと
・大量生産のところだけがそうしているのかどうか?
・野菜が病気になって、世界からなくなったりするのを想像するとこわい
・企業とか政府が不利になるから教えないのではないか
**********************
食について考え、最終的な自分のテーマを見付けていきます。
今後のミニ講座も楽しみです。(J.S.)