世界の料理 ドイツ 


事前学習では、ドイツの位置、人口、面積、気候、風土、歴史などを知り、混合農業が盛んで、ワインづくりで知られていることやライン川流域に工業地帯が発達したこと、現在では世界有数の環境大国としてお手本になっていることを知りました。

また食文化では長く厳しい冬を暮らすためにソーセージやハム、ザワークラフトのような保存食が発達したこと、パンの種類が豊富で、砂地でも育つライ麦を使った酸味のある黒パンが知られていることなどを学びました。

 

次の時間の調理実習では、アイントップフ(スープ)、ローテグリュッツ(ベリーのデザート)、アプフェル キューヒライン(揚げリンゴ)を作りました。これらはポピュラーな家庭料理です。

アプフェル キューヒラインはリンゴを輪切りにし、

真ん中の芯の部分をくりぬいて小麦粉の衣をつけて揚げます。

芯をクッキー型でくりぬく作業の時には割れてしまって大苦戦。

「少しぐらい割れても大丈夫、大丈夫!」

揚げたてのリンゴは、炭酸水で混ぜた衣のせいかサックリとした口当たりでした。

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アイントップフはジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、セロリ、ベーコンなどを使った野菜スープです。野菜の皮をむいて大きめに切っていきます。鍋の中でベーコンを炒め、全部の野菜とタイムを入れてコトコト煮込み、ソーセージを加えて最後にワインビネガーで仕上げます。

「最後に入れるビネガーはどれぐらいかな~。初めはちょっと少なめにしようかな。

入れすぎると酸っぱくなりすぎるといけないし。」

レシピの分量より少なめにワインビネガーをいれて味見をしてみると

「わっ、酸っぱい。どうしよう・・・。」

あまりなじみのない味にとまどいましたが、スタッフの

「ちょっと酸っぱいスープということでいいんじゃない。」という声に

「じゃあ、そういうことで。」

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アイントップフを煮込んでいる間にベリーのデザート「ローテグリュッツ」

に取りかかりました。冷凍の数種のベリーに砂糖とコーンスターチを加え、冷蔵庫で冷やしました。手際よくサッサと手を動かす姿はさすが中学部。

「わぁ、ベリーがおいしそう!」

3つの料理が、出来上がり、中学部全員で帰りのミーティングをしながら味わいました。

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「このスープ、さっきより、酸っぱく無くなっていてちょうど良くなってる。おいしい!」

アイントップフの仕上がりに満足です。

アプフェル キューヒラインはリンゴの甘みがフワッと優しく、ローテグリュッツはつやっとした赤色が目に鮮やかで、ベリーが口の中で香るおいしいデザートに仕上がりました。

 

まとめの感想では、

「揚げリンゴは、型抜きでリンゴの芯を取るのが意外と難しかったけど美味しくできてよかった。」「アイントップフは見たことない調味料とかハーブとかを使えておもしろかった。」

「セロリが苦手だけどスープにしたらふつうに食べれてよかった。」

「全部おいしかったからまた作ってみたい。」などがありました。

初めて作ったドイツの家庭料理は、みんなにとって新しい味の発見になったようです。

お家でもまた作ってみてくださいね。M.Y

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