自然科学的なこと(「食」をテーマに)~ワールドオリエンテーション②~


2学期のワールドオリエンテーションのテーマは「食」。

これからひとつひとつキーワードに触れていきます。

※初回の様子はこちら

 

この日は自然科学的なアプローチから「食」を見てみました。

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主に「水」を取り上げて、水の循環から炭素の循環まで、学んでいきます。

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水に向き合います。

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水はどのように循環しているのか、問いかけに答えながら確認します。

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地球規模で、水の量について思いを馳せてみました。

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水資源の貴重さに気付く機会になったでしょうか。

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地球上で、生活に使える水の総量と世界人口を数字で出して、割ってみました。

今の生活で、蛇口をひねれば水がいくらでも出てくる、というのはかなり恵まれているのだということがわかります。

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知らなかったことに触れて、新たな視点を得ていきます。

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更に発展させて、大切な要素である炭素の循環についても地球規模で考えていきました。

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最後は動画を見て、イメージを膨らませます。

その後に、今日学んだことから感じたことや疑問を出し合いました。

・窒素の循環はどうなっている?

・人間の飲める水が少ないのにびっくり!

・一酸化炭素でもいいのではないか?

・植物がずっと二酸化炭素を吸って酸素をはいているわけではない?

・風化についてもっと詳しく知りたい

・物質循環が大事→元素がいろんなものに形を変えている

・前半の説明がわかりやすくてよくわかった!

いろんなことを感じました。ここにある「?」が学びの種です。

 

今学期は、テーマについて知った後、ミニ講座的に「食」に関する事柄に触れ、

対話して考える機会を作っていきます。

10月くらいから、子どもたちがひとりひとりミニ講座を担当し、その話題をきっかけに対話を行います。

この日は「ブロイラー」の品種改良についてのニュースを紹介。

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科学の進歩によって、ブロイラーの品種改良が進み、効率的に鶏肉が生産できるようになったという、科学を讃える記事でした。

動物のことを考える視点からすると、少し違和感を覚えるような内容です。

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これについても、いろんな意見が出ました。

<感想・疑問>

・自然に育ったのではない。人間が育てたもの

・手を加えてないお肉がいいのでは?

・毎日少しずつ食べれば足りるのでは?

・大量に作るから、何が入っているのか分からない

・質より量を選んでいる気がする

・安い方が重視されている。実態を知った方がいい

・今のにわとりはヒナが生まれてから薬漬けにされている。

→薬は有害なのか?

・にわとりの品種改良は少し気持ちが悪い

→どうやっているのか?具体的に知りたい。

・改良が悪いことではないと思う→人間も進化してきた

・スーパーなどでおいしそうに見える肉は、ライトの効果を利用している

・着色料も使われていて、本当の色ではない

<どうしたらいい?>

・子どもの頃から知った方がいい(有害物質などについて)

・人間目線ではなく「鶏」のことをもっと考えた方がいい

→食べられるために生まれてきたのではない

・「鶏」デーを作って、毎日大量に消費するようなことをやめたらいい

いろんな視点で考えてみました。

 

「食」のテーマが膨らんでいきます。(J.S.)