低学年がテーマに慣れるまで、高学年と中学部のみんなは、「世界の子どもたちと教育」について学んでいます。
これは、「世界一大きな授業」 http://www.jnne.org/gce/ を参考にすすめています。
最初にクイズ形式で世界の子どもたちの教育現状について知っていきました。
「学校に行っていない子どもは何人に1人?」の答えは「12人に1人」
学校に行かないと字を読めない。「読めないというのはどんな感じがするだろう」ということを体感するワークショップをします。
「字が読めないと不安」
「困る」
「薬を飲み間違えて死ぬこともある」と意見が出ました。
字が読めないのは女子が多いという統計に対して、
「女の人が学校に行かなくていいと考える人が世界にいるから」
「そう考える人はそんな環境で育ったからだ」とどんどん考えが深まっていきます。
また、教育に必要な先進国からの費用と、軍事費などをリボンの長さで比べました。
すべての子どもが教育を受けられることを訴えているノーベル平和賞受賞者マララさんのビデオを見て、
「ピストルで撃たれたのに助かったのは奇跡だ」
「運動を続けているのはすごい」
と年齢の近いマララさんを身近に感じる一方で、銃撃の事実について疑問の声もあがりました。
後半の時間は対話です。4つのグループに分かれて、「感じたこと」と「なぜ私たちは学校に行くのか」について話合い、それぞれの思いを大きな紙に書いていきます。最後に各グループが発表しました。
「軍事費がかかりすぎ。軍事費4日分で世界の子どもが4日間学校に通える。もっと教育のお金をかけるべき」
「学校に行けることは恵まれている」
「戦争よりも学校が大事。自分の未来のために自分で考えるのは大切だと思った」
「自分のペースでできるからこの学校にいる」
様々な思いを伝え合って終わりました。(H.N)