【かず共同】かたちに名前を付けよう!


「かたちに名前を付けよう!」というテーマで”かず共同“を行いました!
今回は全学年を対象に呼びかけて、低学年全員と高学年から2人が参加しました。
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図形の学習の際に、決められた名前を知っていくのではなくて、
身近にある”かたち”を見付けていくことができる目を養うことができるようにと考えていました。
教科書に載っているような名前の”かたち”だけでなく、自分達の生活の中にもたくさんの”かたち”に出会います。
それに気付くことができると、また新しい発見へとつながっていくような気がします。
3日間かけて行いました。
1日目は「身近にある”かたち”を見付ける」
2日目は「”かたち”を作る」
3日目は「”かたち”に名前を付ける・分類してみる」
という流れになりました。
今回は1本の線で囲まれたものを”かたち”ということにしました。
まず最初は1枚の紙に「今の気持ち」を表すかたちを描いて、全員でシェアしてみました。
ハートの”かたち”、ネコとハートをくっつけた”かたち”、音符のような”かたち”…といろんな”かたち”が出ました。
その後はそれぞれ付箋を持って、部屋の中にあるもの・用意した本の中の絵から自由に”かたち”を見付けて紙に写し取って、
その場所がわかるように付箋を貼っておくようにしました。
特に低学年の男の子を中心に元気よく動き回り、身近なものから、
その日見学に来られていた方の服にある”かたち”や身に付けているものの”かたち”まで、
実にいろんなところから”かたち”を見付けだしていました。
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紙の上にあるような図形だけでなく、身近なところに”かたち”がたくさんあるのだということが実感としてわかったのではないでしょうか。
それぞれがいくつか発表し合って、他の人の目線も知ることができました。
2日目は、一度前回身近なところから見付けてきた”かたち”の中から、いくつか選んで自由に名前を付けてみました。
扇風機から”かたち”を取ってきたものは「風形」、渦を巻いたような”かたち”は「クルクルキャンディ形」、いろんなかたちがつながっているようなものには「いろいろ形」、ネパールの国旗から取ってきた”かたち”には「ネパール形」…など
いろんな観点から自由な発想で名前が付きました。
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ここではどのようにして名前が付けられているかを考えてみることが大事です。
そしてこの日は「まっすぐな線」をテーマにしました。
手で線を描くとまっすぐに描くのは難しいので折り紙を使いました。
折り目をつけるとそこにまっすぐな線ができます。それに沿って紙を切るとまっすぐな線で囲まれた”かたち”ができます。
1回だけ折って切っても”かたち”ができるし、何度も折って開くとその中にはたくさんの”かたち”ができていました。
三角形や四角形を知っている人は、自分の作った”かたち”を見て角を数え「十角形!」「十二角形!」と声をあげていました。
中には紙に穴が空いたような”かたち”を作った人もいて、バリエーション豊かな”かたち”ができていました。
まっすぐな線で囲まれた”かたち”をたくさん作ることができました。
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3日目には、知っている”かたち”の名前を確認して、前回作ったものと追加でその場で作るものを合わせて”かたち”を作って名前を付けてみました。
長細い”かたち”に「ながぼそ形」、十字架のような”かたち”に「じゅうじか形」など、いくつも名前ができました。
1年生は名前を付けるのが難しい部分もあって、引き続きいろんな”かたち”を作ったり、それを並べて絵のようにしてみたりしていました。
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最後にたくさん作った”かたち”を、特徴ごとに分類してみました。
三角形のもの、四角形のもの、穴が空いた”かたち”…たくさんのかたちを見比べて似たような特徴のものを集めていきました。
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たくさんの”かたち”に出会った3日間でした。
特にまだ自在に言葉を操れるわけではない1年生は名前をたくさんつけるところまでは届かない面もあったようですが、
多くの”かたち”に触れ、それに特徴があることを知って、”かたち”を見る目を養えたのではないでしょうか。
元気に楽しく”かたち”と向き合えた時間でした。(J.S.)