カタカナを覚える!


 この4月、1年生が二人入学しました。
 こどもの森学園を選択する保護者の人は、幼児期の間は、じっくり土や草、虫、水、風といった自然とふれあう時間を大切にする人が多いので、ひらがなは少し知ってるけど、カタカナ、漢字はあまり知らないという状態で入学してくることが多いです。
 新しく入った1年生の女の子もそうです。
 けれども、自分で選んだことを自分のペースで学習していく「おべんきょう」が楽しいらしく、スポンジに水がしみ込むようにどんどん吸収していきます。
 ひらがなの学習が一通り終わり、カタカナの学習が始まりました。
 以前、オランダの学校に視察に行ったとき、アルファベットを覚えるための「アルファベットなぞりのカード」を見ました。
 書き順が一目でわかり、大きく指でなぞりながら練習できるようになっていました。
 それをまねて、「カタカナなぞりのカード」を作りました。
 その女の子は、今は、ア~ノまでのカタカナをアイウエオ順にならべてから、好きな言葉をつくり、そのカタカナを上から指でなぞって、ノートに書くというやり方でカタカナを学んでいます。
 
 机にずっと座りっぱなしではなく、カードを取りに行き、床に並べるときに、自分も横に寝転がって、カードと自分の身長とどちらが長いか比べたり、わからない字があると、スタッフに聞きにいったりと、あちこち動いたり、いろんな姿勢になって、学んでいます。
 同じ時間に、もう一人の1年生の男の子は、繰り上がりのたしざんをマスターするため、引き算の練習をカードで繰りかえしやっていました。
 ことばとかずの時間では、自分が選んだ基礎学習を自分のペースですることができます。
 60分あるのですが、私語をする子もほとんどなく、みんな集中してどんどん自分の学習を進めています。