1学期のワールドオリエンテーションの発表の日です。
今学期は”気候変動”について。
関連のある映像を見たり、地球温暖化に対する活動をされている団体からお話を聞いたりして、
中学生それぞれにテーマを決め、学びを深めてきました。
前半の6組の発表..
地球温暖化の課題から、それが進むと医療保険はどのようになっていくのか、という世の中のお金の動きに注目しました。医療費は増えていくのか?保険の自己負担が増えるのか?という疑問を抱き、本やインターネットで保険の仕組みを調べてまとめ、わかりやすく解説しました。最後には国のお金の使い方に注目し、国会議員の給与をある程度抑えることで、もっと医療費として使えるお金が捻出できるのでは、と具体的な数字を示しつつ海外の事例と比較して提案。そして「まず知って、自分から行動すること」という結論を出しました。
気候変動を考え、地球温暖化について調べようとすると、反対に地球は寒冷化している、というような情報にも出会いました。それを受けて、一体どちらが本当なのか?という疑問をもとに今回のテーマに取り組みました。温暖化・寒冷化それぞれの原因を調べ、それによるメリット・デメリットなどを比較してまとめました。太陽の活動についてや、数千年単位の気温変化にも目をつけて考察。その結果、どちらも間違っていない、短期的には温暖化が起きて、その後に寒冷化が進んでいくのではないか、と考えました。
気候変動、地球温暖化について取り組む中で気になったエネルギーのことにフォーカスして発表。日本のエネルギー事情と世界の取り組みを紹介したり、最新の技術について調べたことを発表しました。”Home biogas”という食べ残しをエネルギーに変えられる機械や、”Ooho!”という食べられる水について紹介しました。それまで知らなかったエネルギーについていろいろ知る機会になり、世界の最新技術に驚きました。今回の学習で「これから一人一人が環境問題など、地球について考えることができればいいな」と感じました。
雪が好きだから、地球温暖化と雪についてをテーマとして取り上げて調べました。仮説として「温暖化が進むと雪が降らずに雨が降る」と考えました。ところが調べてみると、確かに雪が降らなくなる場所はあるけれど、逆に大雪になる地域もある、という予測に出会います。その原因について調べて、科学的な仕組みについて自作の図を用いて解説。地球温暖化しているというのに、降雪量が増える地域があるということに驚きました。
地球温暖化によって発生すると考えられる災害についてをテーマに取り上げました。中でも、一番被害が出ていると考えた水害に注目して解説。北極の氷が溶けて海面が上昇する、というような話をよく聞いたが、本当はそれだけでは海面は上昇しない、ということをわかりやすく伝えました。その上で、地表にある氷河が気温上昇によって溶けたり、海に流れたりすることで海面が上昇して、影響を受けている国や地域があることを明らかにしました。最後にその流れを緩和するために省エネするなど身近なことから始めていくことを考えました。
テーマに悩んでいた時に本で見かけたサンゴの白化に注目しました。「サンゴがなくなってしまったらどうなるのだろう?」という疑問も湧いたのでテーマとして選びました。サンゴの白化の原因について専門的な視点で解説。今回はサンゴ学会の問い合わせフォームからメールを送り、返信でいただいた資料も参考にプレゼンを作りました。まず自分が地球温暖化について知って、それを人にどんどん広めていけば、サンゴの白化を止められるのではないかと考えました。そして人間にはあまり関わりがないことだと思っていたけど、調べてみたら結構関わりがあって驚きました。
後半戦。司会も交代..残りの6組の発表です。
気候変動に対して最初はあまり興味を抱けませんでしたが、動物が好きだったのでそこに注目すると、人間のせいで環境が変化しているとしたら、その影響を受ける動物は理不尽なのではないかと感じ、詳しく調べてみることに。「地球温暖化」「エルニーニョ現象」「生態系」という3つのキーワードから動物との関わりを考察。いろんな動物への影響を解説した上で、生態系は「崩壊」するというけれど、なくなるわけではなくて新たな生態系ができていく、という考えに出会いました。適応能力が高い動物が生き残っていくのではないかと考えました。今回のテーマを通して、自分の生活と動物の生活が繋がっているのを知って驚きました。
地球温暖化が起こっているという意見も、寒冷化が起こっているという意見もあったので、ちゃんと自分の目で確かめようとこのテーマを選びました。仮説として「科学者は地球温暖化のことを研究してから言っているから、地球温暖化は起きている」と考えました。調べる中で、学校全体で子どもやスタッフにアンケートを取って、どれくらい知っているか、本当に起こっていると思うかどうかを聞いたり、適当に選んだ都会と地方都市の過去の気温データを引っ張ってきて比較したりしました。そして地球温暖化は起こっている、と確かめて自分たちにできることを具体的に提案しました。また、まだ地球温暖化を知っている人の割合が低いことも指摘しました。
気候変動の中で、都市部に起こっていると言われている「ヒートアイランド現象」と取り上げました。この現象は都市部の快適性を落とし、東京では年に30℃を超える日が2倍になったと、数字をもとに説明しました。また地球温暖化現象と合わさって、急速な変化が起きていることを伝えました。
地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素の排出を少しでも減らすために、排気ガスに注目し、それを減らす対策について発表。さらに、身近でできる省エネについて、お家でインタビュー調査をしてまとめました。また、3Rについても調べてまとめ、ごみを減らすこともエネルギーの削減になることを紹介しました。「私の暮らしで地球を救える!」、今することで未来を変え、世界を変えることができるとまとめました。
最近の天気の変化や気温の高さにおかしいと感じる自分の感覚から、地球温暖化が関わっているのではないかと考えて今回のテーマにつなげました。日本の最高気温のランキングを見ると2000年以降がたくさんランクインしていて、気温の高まりを感じたり、科学的に予想されているデータを見た驚きを伝えました。そこから異常気象の事実を伝え、今回のテーマで聞いた話や自宅で自分で取り組んでみた省エネ活動をもとに、パーム油が使われている食品を意識するなど自分でできることについて具体的に発表しました。これから電気をできるだけ使わないようにするために家族と話し合おうと考えました。
「どうして、地球温暖化が起こっているか未だにはっきりとしていないんだろう」という疑問から「バックに地球温暖化していないとなったら困る人がいるからではないか?」ということを考え、「エコ」という言葉でどのようなことが起こっていて誰が得するようになっているのかを、実際にソーラーパネルを作っている企業やハイブリッドカーを作っている企業などに問い合わせて調べてみました。並行して縄文時代にまで遡って地球環境の変化も確認しました。そして今はあたたかくなっている時期なのではないかと結論付けました。そしていろんな情報に触れる中で、意図的に削除されているものに出会ったり、一部の人の都合で変えられているような情報があったり、事実を極端に伝えるために作為的に作られたグラフなどに出会い、情報との接し方によってはそれを作っている人に動かされてしまうかもしれない、と警鐘を鳴らしました。
全部で12組の発表。
自分たちとのつながりや、これからの未来を考えるきっかけになったのか..
またそれぞれの今後のアクションに期待です。
(K.F)